浅田次郎:現代社会に「ロマンない」 時代小説ブームに持論

31日から放送を開始する連続ドラマ「一路」の会見に登場した浅田次郎さん
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31日から放送を開始する連続ドラマ「一路」の会見に登場した浅田次郎さん

 小説家の浅田次郎さんが21日、NHK放送センターで行われた31日から放送を開始する連続時代劇「一路(いちろ)」(BSプレミアム)の会見に登場。作品は浅田さんの小説が原作で、浅田さんは「『一路』に限らず空前の時代小説ブームですよね。現代社会でドラマが作りにくくなっているということだと思う。携帯電話を一つ持っているだけで人がすれ違わない時代ですからね。ロマンなんてあるわけがない」と独自の意見を話した。

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 浅田さんは続けて「昔は一時(いっとき)が2時間の時代もありましたよね。ゆっくりした時間の流れとか、そういう空気に触れたいんだと思います。描く側も現代のドラマが作りにくいというのもあると思う。そういうのがマッチしたんでしょうね」と話した。さらに「一路」について「書いている時から面白かった。自分が連載をしていて楽しく書いていた(作品という)のはなかなかない」といい「(実写化して)あわよくばこのドラマで視聴率を取っていただいて、(本が)売れてくれれば」とジョークを飛ばした。

 会見には出演者の永山絢斗さん、渡辺大さん、佐野史郎さん、制作統括の斎藤寛之プロデューサー、吉永証プロデューサーも出席した。

 ドラマは、参勤交代の差配を任された小野寺一路(永山さん)が、父親が命懸けで守った参勤交代を記した先祖伝来の「行軍録」を頼りに任を全うしようとするが、その裏で殿の蒔坂左京大夫(渡辺さん)を失脚させようとする謀略があった……という内容。31日から毎週金曜午後8時放送。

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