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エビ中・柏木ひなた:竹富聖花と映画「脳漿炸裂ガール」でW主演 「アトラクション感覚で見られる」   

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映画「脳漿炸裂ガール」でダブル主演を務めた私立恵比寿中学の柏木ひなたさん(左)と女優の竹富聖花さん

 アイドルグループ「私立恵比寿中学」の柏木ひなたさんと、女優の竹富聖花さんがダブル主演を務める映画「脳漿炸裂ガール」(アベユーイチ監督)が25日に公開された。関連動画の再生が4000万回を超える人気ボカロ楽曲「脳漿炸裂ガール」を基に実写化した映画で、不条理なゲームに参加させられることになった女子高生たちが必死に挑戦する姿を描く。市位ハナを演じる柏木さんと、稲沢はなを演じる竹富さんに話を聞いた。

 ◇歌詞がせりふになることに感銘

 映画のモチーフとなった曲「脳漿炸裂ガール」を初めて聴いたときのことを、竹富さんは「速い」、柏木さんは「難しい」とシンプルに振り返る。柏木さんは自身も所属する私立恵比寿中学が映画主題歌として同曲を歌っていることもあり、「どれだけ練習したら歌詞をかまなくなるのかと思った」と苦笑する。

 役を演じる前と演じたあとで楽曲の印象が変わったかと聞くと、竹富さんは「曲を聴いていて残るフレーズや言葉は、せりふとして台本に入っていて、それを自分で言っているのは不思議な感じ」と切り出し、「歌詞に入っている言葉をせりふで言うことはあまりないから、新鮮な気持ちになりました」と明かす。一方、柏木さんは「曲の歌詞にもあるし、台本のせりふにもあるので、例えば『どうでもいいけどマカロン食べたい』とかも撮影が終わったあとに聴くと、そのシーンを思い出したりすることもあり、(印象は)結構変わった」という。

 ◇友情関係とサバイバルで二つの意味がある

 ボカロ楽曲が基となったストーリーについて、台本を読んで「今きっとこういう表情だろうなとか想像していたりした」と話す柏木さん。続けて、「演じているときは、もし(役名の)市位ハナではなく柏木ひなた自身がこういう立場だったら……という目線で考えたりした」と打ち明け、「ホラーとか怖いものは苦手なのもありますが、(自分の立場に置き換えて考えたことで)普通におびえている表情が出たりした部分もあります」と笑顔で語る。

 台本を読んで、作品の世界観を「全体的に暗いイメージ」と感じた竹富さんは、「怖いというかサバイバルっぽい作品」と作風を表現する。そして「演じてみたら、一つ一つのシーンの中にハナと(竹富さん演じる稲沢)はなのやり取りとか温かい部分もあったりして、そこで救われている気がする」と分析。さらに「一つの物語として、ハナとはなの友情関係とサバイバルゲームで二つの意味があると、撮影しているときに思いました」とうなずく。

 ◇震えさせようとして全身力が入った

 ハナとはなが通うのは、成績に応じて白リボンと赤リボンに分けられるという、お嬢様学校の聖アルテミス女学院。小さな頃から同校に憧れ、入学したハナについて「根は明るい性格で、頑張るときは頑張るけど、クラスにはなじめなくて一人浮いている(笑い)」と柏木さんは人物像を語る。続けて「お嬢様方をディスっていてちょっと悪いところもあるのかなと思うけれど、怖がりな部分もありつつ、勇気や強いところは持っている女の子というイメージはありました」という。

 竹富さん演じるハナは、容姿端麗で成績も優秀というお嬢様だが、「特別な感じの女の子で一見、勉強もできるし、白リボン(成績優秀)だし、お金持ちで幸せそうに見えるけれども、すごく陰のある女の子というイメージ」と竹富さんは語る。ハナを演じる上では、「撃たれた子が目の前で引きずられていっても黙って見ているだけだったり、震えも動揺もしないから、どういうふうにしていればいいか分からなかった」と最初は悩むも、「怪しいポジションになるのも嫌だなと思いながらすごい考えました」と役作りへの取り組みを明かす。

 ハナと比べると感情豊かな役どころだった柏木さんは、「肘から指先までをどうにか震えさせようとして、全身力が入りました」と明かすほど震えているシーンには特に注意したといい、「物語の序盤の大階段のシーンでは、手だけ震えて段々と自分の顔になっていく場面があって、階段の柵の音がカタカタカタと音が鳴るぐらいオーバーにやった」と演技プランの一端を語る。

 ちなみに、お互いの役を入れ替えられるか……と質問を投げかけると、「今この役をやってしまっているからだと思いますが、市位ハナのほうが自分に合うと思う」と柏木さんは自信をのぞかせるも、「(自分は)憧れを持たれるような女の子ではないで、稲沢はなにはちょっとなれなさそうだなと……」と自虐的に言って笑う。竹富さんも「私もできないかな。(柏木さん演じるハナのように)子犬のようにすがっている感じが……」と同調する。

 ◇ひよこ好きをきっかけに意気投合

 正反対の役どころを演じる柏木さんと竹富さんだが、初対面では「ひなちゃんが着けていたひよこのキーホルダーのことで盛り上がった」と竹富さんが話すと、「お互いにひよこ好き」と柏木さん。竹富さんの印象を「(私は)一人っ子だけど、お姉さんという感じがしました」と柏木さんが言うと、竹富さんは「一番下の妹に雰囲気や前髪の感じ、ひよこが好きなところが似ている」と笑顔を見せる。

 そんな2人に初めてはまったポップカルチャーを聞くと、柏木さんは「ドラマ」、竹富さんは「映画」と答えた。「小さい頃、よくおばあちゃんの家にいたのですが、おばあちゃんが昼ドラ大好きで、『牡丹と薔薇』とかドロドロしたドラマをよく見ていました」と柏木さんは切り出し、「内容はあまり覚えていないのですが、“財布ステーキ”が強烈すぎて頭から離れなかった」と言って笑う。竹富さんは父の影響もあって、「幼稚園のときにゴジラが好きで、はまっていました」と驚きの発言も飛び出した。

 ◇若い世代に特に見てほしいと熱望

 今作のように極限の状況に陥ったときに、2人はどう対応するのか。「立ち向かいたいけれど逃げる」という柏木さんは、「ちょっと頑張ろうかなと思うけど、なんか無理そうだなと思って逃げるかな」といたずらっぽい笑みを浮かべる。「逃げるかな」と賛同した竹富さんだが、「友達に助けてもらうのもいいかも」と違う角度の意見を出した。

 ボカロ楽曲として初めて実写映画化された今作だが、柏木さんは特に「中高生に見てもらいたい」といい、「ボカロを知っている子もいると思うし、中高生は友達関係とかいろいろあると思うので、友情要素も多い今作を見て、何か感じてもらえたらと思います」と理由を説明。竹富さんは「ぶっ飛んでいる感じの雰囲気だから、アトラクション感覚で見られる感じ」と作風を表現し、「同世代ぐらいの人なら、すごく近い気持ちで見てもらえるだろうし、楽しいかなと思います」とメッセージを送る。

 見どころは、「曲を聴いてから見てほしい。聴いたことがあったり、見たことのあったりするものが出てくると興奮するから。そういうのを感じてほしい」と竹富さんは言い、「はなのちょっと陰のある怪しい部分や、終盤に向けていろいろ分かってくるところなどを見てほしい」と力を込める。柏木さんは「サバイバル・デスゲームということで、いくつかゲーム内容が携帯画面で映し出されますが、一緒に考えられると思う」と切り出し、「自分がもしこういう状況だったらと考え、一緒にやってもらいたいと思います」と楽しみ方を提案。さらに「エビ中が主題歌を歌わせていただいているので、そこも見てもらえたらなと思います」とアピールし、「ハナちゃんは一人、浮いているけれど、子犬みたいにくっついていくところや、はなとの関係が変化したときにどう動くのかも見どころかなと思う」と語った。映画は全国で公開中。

 <柏木ひなたさんのプロフィル>

 1999年3月29日生まれ、千葉県出身。アイドルグループ「私立恵比寿中学(エビ中)」のメンバーで2011年に加入。「ヴァンパイア・ヘヴン」(テレビ東京系)でドラマ初主演を果たし、「甲殻不動戦記 ロボサン」(テレビ東京系)でエビ中としてドラマに初主演する。14年公開の「偉大なる、しゅららぼん」で映画初出演を飾り、「脳漿炸裂ガール」が映画初主演作となる。7月24日には「ファースト写真集『ひなた日和』」を発売した。

 <竹富聖花さんのプロフィル>

 1995年3月24日生まれ、愛知県出身。2010年にオーディションに合格し、芸能界入りし、週刊プレイボーイ・週刊ヤングジャンプによる合同企画「グラビアJAPAN2010」でグランプリを受賞。11年には「ヘブンズ・フラワー The Legend of ARCANA」(TBS系)でドラマデビューを飾る。13年公開の「生贄のジレンマ」で映画初出演して以降、「ホットロード」(14年)、「暗殺教室」(15年)など数多くの話題作に出演。8月16日放送のテレビ朝日戦後70年ドラマスペシャル「妻と飛んだ特攻兵」にも出演している。

 (インタビュー・文・撮影:遠藤政樹)

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