私のはじめて:屋比久知奈 モアナとして初めて歌ったイベント 夏木マリが涙、うれしい言葉も「デビューを実感。一生忘れない」

映画「モアナと伝説の海2」の日本語吹き替え版でモアナの声を担当している屋比久知奈さん
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映画「モアナと伝説の海2」の日本語吹き替え版でモアナの声を担当している屋比久知奈さん

 今をときめくスターやアーティストにも、初出演、初イベント、初ライブなど必ず存在する“はじめて”の瞬間。そんな未経験ならではのドキドキの瞬間を、本人に振り返ってもらうのが「私のはじめて」です。今回は、大ヒット中のディズニー・アニメーション・スタジオの最新作「モアナと伝説の海2」(デイブ・デリック・ジュニア監督ほか)の日本語吹き替え版でモアナの声優を務める屋比久知奈さんが、7年前に初めてモアナとして歌を披露したイベントを振り返ってもらいます。

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 2017年に日本で公開された「モアナと伝説の海」が私にとって、デビューとなるお仕事でしたが、その中でも印象に残っているのは「どこまでも ~How far I’ll Go」を初歌唱をしたイベント。一生忘れないなと思います。

 サプライズで(モアナ役声優に)決まりましたっていう発表があったり、ハワイで(出演の)発表させてもらったり、いろんなことがあったんですけど、あまりに怒涛だったので、デビューを実感する時間がなかったんです。

 そのまま臨んだイベントで、緊張感もありましたし、実感があるようでなかったというか。見たことない数のカメラがいて、歌い終わって(祖母タラの声を担当した夏木)マリさんが泣いてくださって。夏木さんや来日していた監督もうれしい言葉をくださって、(イベントが)終わったときに、ホッとしたのもすごく大きかったんですが、何よりも「あっ、(モアナを)やるんだ」という実感をジワジワと感じました。

 あの緊張感は、きっともう二度味えわない類のものだったなあって今でも思います。「モアナと伝説の海2」のイベントでも「ビヨンド ~越えてゆこう~」を歌って、もちろん緊張したけれども、やっぱり最初のときはちょっと違うなって改めて思いました。あのとき感じた責任感、緊張感、ホッとした気持ち、モアナ役になった実感みたいなものは、本当に印象に残っています。

 「モアナと伝説の海2」で歌を披露するときは、すごくモアナが好きで期待してくださっている方がたくさんいらっしゃって、責任感や、ちゃんとやりたいという気持ちがあって、そういう意味では違うプレッシャー、違う緊張感があります。それもモアナ自身とすごく似ているなと思ったので、歌に気持ちを乗せられたなと思いました。7年たってある意味、余計な自意識もありつつ、でもモアナとして純粋に歌いたいなという気持ちもあって、自分の中でも違う経験になったと思います。

 <プロフィル>

 やびく・ともな 1994年6月6日生まれ、沖縄県出身。2016年に開催された「集まれ!ミュージカルのど自慢」で最優秀賞を受賞。2017年に日本公開されたディズニー・アニメーション映画「モアナと伝説の海」日本語吹き替え版でモアナ役の声優を務め、デビューを果たす。その後、舞台「肉の海」やミュージカル「天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~」「屋根の上のヴァイオリン弾き」「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」などに出演。12月6日に公開された「モアナと伝説の海2」で再びモアナの声優を務めている。12月27日に生放送された「ミュージックステーションSUPER LIVE 2024」(テレビ朝日系)内のDisneyメドレーに、マウイの声を担当している尾上松也さんと出演した。

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