江口のりこ:「花燃ゆ」“いびり役”で存在感も実は歴史オンチ 大河ドラマ「初めて見た」

NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の奥御殿編に日出役で出演している江口のりこさん=NHK提供
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NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の奥御殿編に日出役で出演している江口のりこさん=NHK提供

 女優の井上真央さんが主演するNHK大河ドラマ「花燃ゆ」(NHK総合・日曜午後8時ほか)の「奥御殿」編から女優の江口のりこさんが出演している。華やかな奥御殿の中で、井上さん演じる主人公の美和(文)を“いびる”怪しい女・日出(ひので)として、ひときわ存在感を放つが、実は「本当に歴史に興味がなくて、興味ある人が不思議でしょうがない」と話す大の“歴史オンチ”。「自分が出るようになって、大河ドラマを初めて見ました」と明かす江口さんに、役への思いや大河ドラマの印象など聞いた。

 「花燃ゆ」は、幕末の長州藩士で思想家の吉田松陰の妹・文(ふみ)が主役のオリジナル作品。文は長州藩の尊王攘夷(じょうい)派の中心人物・久坂玄瑞(くさか・げんずい)と結婚し、久坂が死去した後は、群馬県初の県令(現在の県知事)の楫取素彦(かとり・もとひこ)と再婚した人物で、ドラマでは動乱の幕末の長州で、困難を乗り越えて、真っすぐに生きた文の生涯が描かれている。

 ◇日出は「頑張り屋さんのサラリーマン」

 7月12日放送の第28回「泣かない女」から、物語の舞台は華やかな長州藩の奥御殿へと移った。江口さんが演じる日出は総取締役の園山(銀粉蝶さん)の指示を受けて、奥御殿全般の物資の調達や表との外交を担当する表使(おもてつかい)で、劇中では、銀姫(田中麗奈さん)の信頼を得た美和(文)の活躍を妬み、あの手この手で邪魔をしようとする、素性不明の怪しい女として描かれている。

 ポジション的には「いびり役」というのがふさわしいが、江口さんは「日出はとにかく頑張り屋さんで、あれこれ頑張っている人」と言い切る。役を演じるにあたって監督には「日出は、その世界で自分のやるべき仕事を一生懸命やっている人、いわばサラリーマンなんです」と言われたといい、「すごく分かりやすかったし、わざと悪意を出そうと演じるのはやめようと思った。“ザ・悪人”にはなりたくないなって思ったんです」と話す。

 史実には出てこない日出の素性について、江口さん自身も「何が本当で何がウソなのか分からない」といい「日出の背景って、日出がしゃべっていることだけが全て。手がかりがないんですね。台本を読んでいても、分かりやすい流れがない」と少々戸惑いぎみ。一方で「ただ分かっているのは、あの手がだめだったらこの手って感じで、とにかく一生懸命な人」と笑い、「だからやっていて楽しいですし、見ている人も(日出という女性が)分からなくなってくれたらなっていう思いはありますね」と役を演じる楽しさを忘れていない。

 ◇大河で見つけた新たな楽しみ 慣れない着物に苦労も

 江口さんは、今年3月末まで放送されていたNHK連続テレビ小説「マッサン」で住吉酒造の事務員・好子を演じていたが、大河ドラマ出演は今回が初めて。「申し訳ないくらい」に歴史に興味がなく、出演が決まって「困ったなって思った」という江口さんだが、「幕末とか、時代がどうこうというよりも、そこにいる人たちに向き合うっていうふうに、難しく考えないで楽しもうと思った」とあくまで前向きで、「うまくいかないですけど、芝居とは別に所作(しょさ)で一つ楽しみは見つけましたね」と笑顔を見せる。

 そんな江口さんがどうしても慣れないのが「着物」。「コツがあって一つずつ紐(ひも)で縛られる時に空気を思い切り吸って体を大きくしておくと、着せてもらったあとにちょっと楽」と知恵を明かしつつ「でも油断して、何も考えないでいると、体をガチガチに固められしまうので……」と苦笑い。「長い着物を引きずって、階段を歩く、上る、降りる、回るっていうのもなかなかスムースにできなくて。所作の先生に教わってやるんですが、うまくいくときもあれば、どうしてもいかないときもあって……」と着物にまつわる悩みは少なくないようだ。

 ◇井上真央は前世でヒーロー? 「かっこよく頼もしい」

 江口さんに共演者の印象を聞くと「(都美姫役の)松坂慶子さんは、本当に“ザ・姫”って感じ。田中麗奈さんはちょっと天然のところがあるのかな。しっかりしているようで気の抜けたところがある。空き時間によく話したりごはんを食べたりするのは銀粉蝶さんで、銀さんはすぐに『疲れた』とか『眠い』って口にするので、最大の味方です」と笑いながら話した。

 また主演の井上さんについては「この大きいチームを引っ張る人で、前世でもヒーローだったんじゃないかなって本気で思っています。皆がいまどういう状態であるのか、見ていないようで実は見ている。さりげなくおいしいものを差し入れしてくれたりとか、かっこよく頼もしい」と井上さんの座長ぶりを絶賛していた。

 そんな“頼もしい”井上さん扮(ふん)する美和を陥れようと、日出のあの手この手の策略は続きそうだが、江口さんは「日出が美和に『兄を亡くしたあなたの気持ちがよく分かりますよ』ってウソをつくシーンがあるんですね。でも私自身『こんなに賢い美和が簡単にだまされるわけがない』って本気で思ってしまった。自分の素の気持ちが本番でも拭えなくて、そのシーンがどのような感じになっているのか、私も楽しみ」と笑顔を見せる。江口さんから見た美和は「大した人物」とのことで「美和は賢すぎるし、日出よりもずっと“怖い”。逆に、ことごとく企みが失敗している日出は、大バカ野郎ですね」と笑いながら“ダメ出し”していた。

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