花燃ゆ:明治編に突入 初恋の人との結婚、舞踏会デビュー…と華やかに

明治編に突入する大河ドラマ「花燃ゆ」の第36回の一場面=NHK提供
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明治編に突入する大河ドラマ「花燃ゆ」の第36回の一場面=NHK提供

  女優の井上真央さん主演のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」が、6日放送の第36回「高杉晋作の遺言」で明治編に突入する。明治編では、大沢たかおさんが演じる長州藩の重臣・小田村伊之助が楫取素彦と名を改め、群馬県初の県令(現在の県知事)となり、井上さん演じる美和は“初恋の人”の楫取と結婚する。同局の土屋勝裕チーフプロデューサー(CP)は見どころを「新天地・群馬での楫取と美和のドラマです。病気の寿(優香さん)を助けるために、ともに群馬に向かった美和と、楫取の距離は次第に近くなっていきます。鹿鳴館の舞踏会へのデビューもあり、華やかになっていきます」と話しており、激動の時代を生きる美和の活躍が注目される。

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 ◇江戸時代でも明治編の理由は?

 「花燃ゆ」は、幕末の長州藩士で思想家の吉田松陰(伊勢谷友介さん)の妹・文が主役のオリジナル作品。文は長州藩の尊王攘夷派の中心人物・久坂玄瑞(東出昌大さん)と結婚し、久坂が死去した後は、群馬県初の県令の楫取素彦と再婚した人物。ドラマでは動乱の幕末の長州で、困難を乗り越えた文の生涯が描かれており、現在、文は長州藩の奥に入り、名を美和と改めている。

 明治編となる第36回だが、物語が明治時代に突入するわけではない。長州藩が幕府軍との戦争に勝利した後、高杉晋作(高良健吾さん)が死去する……という展開で、江戸時代のままだ。土屋CPは、第36回をあえて明治編とした理由を「高杉晋作の遺言を受け、美和が新たな決意をするのが36回です。美和はその決意を胸に秘めて、明治という新しい時代を生きていきます。そういう意味で、36回を明治編のスタートの回としました」と説明する。

 第36回は、高杉の死のほか、小田村が名を改めることになったきっかけも描かれ、新時代につながるターニングポイントになることから、あえて明治編としたようだ。

 ◇美和と楫取の二人のシーンも…

 ドラマでは、美和にとって楫取は“初恋の人”として描かれており、明治編では二人の結婚も見どころになりそうだ。土屋CPは「明治という新しい時代を生きていくにあたり、楫取と美和はお互いに支え合うことを約束します。美和と楫取が、上州・群馬の威勢のよい女たち、男たちと渡り合う場面もあり、井上真央さんもさらにパワーアップした美和を演じています。二人が再婚するのはまだ先ですが、二人だけのシーンも増えてきていて、目が離せません」と話している。

 公開されている明治編のポスターは華やかな洋装の美和と楫取が描かれており、ドラマが大きく変化していくことがうかがえる。ターニングポイントとなる第36回の展開に注目だ。

 「花燃ゆ」はNHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送中。

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