韓国の青春グラフィティー映画「二十歳」(イ・ビョンホン監督)が28日から公開される。男子3人組の等身大の青春が、際どいせりふもポンポン飛び出すリアルな掛け合いによってコミカルに描かれていく。アイドルグループ「2PM」のジュノさんが初主演をし、同い年のキム・ウビンさん、カン・ハヌルさんと共演している。
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ドンウ(ジュノさん)とチホ(キム・ウビンさん)とギョンジェ(カン・ハヌルさん)は、高校時代からの親友だ。同じクラスの女子を巡ってケンカになったことがきっかけで仲よくなった。マンガ家を夢見ながらバイトをする浪人生のドンウ、女好きで自由人のチホ、奥手な大学生のギョンジェは、20歳という分岐点を前に、初体験を済ませようと張り切るがうまくいかない。理想と現実のギャップにもんもんとする3人だったが……という展開。
本当に笑える。「旬なイケメンの共演」といううたい文句を、いい意味で裏切るコメディー作だ。出演者は確かにイケメンぞろいには違いないが、そんな彼らが演じるのは、等身大の男子。王子様を演じさせないところが、今作のよさだろう。キャラクターも三者三様だ。親のすねをかじっているチホは恋の理想を、貧乏な家のドンウはマンガ家になる夢を、優等生のギョンジェは大学での新生活に夢を膨らませていたが、それぞれが「こんなはずじゃ」と現実とのギャップに戸惑い始める。女子への妄想のみになった男子たちの顚末(てんまつ)は、おかしいやら、悲しいやら! 息の合った掛け合いで見せていくトホホ感あふれる青春には、それぞれの挫折を通して痛みもにじませながら、生きていくという現実味を獲得していく姿がきちんと描かれている。男子が等身大なら女子も同じく等身大だ。野郎気質で気まぐれ、計算高いところや突拍子もないところなど、男子には理解不可能な面がたっぷり描かれている。そんな女子(母親も含む)に振り回される姿も可愛らしい。自己防衛のためのへ理屈に笑わされながら、彼らの青春が愛おしく描かれている。「サニー 永遠の仲間たち」(2011年)などの脚色を担当したビョンホンさんの初監督作品。28日からシネマート新宿(東京都新宿区)ほかで公開。(キョーコ/フリーライター)
<プロフィル>
キョーコ=出版社・新聞社勤務後、映画紹介や人物インタビューを中心にライターとして活動中。趣味は散歩と街猫をなでること。若い頃は若者が好きになれず、20歳の時は「早く30歳になりたい」と思っていました。
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