大ヒットドラマ「家政婦のミタ」(日本テレビ系)などで知られる脚本家の遊川和彦さんが、2017年公開の「恋妻家宮本」で映画監督デビューすることが30日、明らかになった。俳優の阿部寛さんと女優の天海祐希さんが出演し、重松清さんが原作という豪華布陣で、熟年離婚の危機に面した夫婦の姿を描く。
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「家政婦のミタ」「○○妻」(同局系)、そして最新作の「偽装の夫婦」(同)などで現在の家族を描き続けてきた遊川さんは、主人公を通して「気の利いた言葉を言わなくてもいい、たとえ失敗してもいい、ただただ愛を伝えようという気持ちを持ち続けること。『愛を伝えることの大切さ』を伝えたい」と意気込んでいる。
「恋妻家宮本」は、重松さんの「ファミレス」(日本経済新聞出版社)が原作。夫婦や親子、友人など、人と人とのつながりを心温まるエピソードでつづった作品を、遊川さんが脚本で大胆にアレンジし、子供が巣立った現代の夫婦、家族のあり方をユニークな視点で映像化する。
息子が結婚して独立し、25年ぶりに夫婦2人きりで生活することになった主人公・中学教師の宮本陽平(阿部さん)は、妻(天海さん)が隠し持つ離婚届を偶然発見。熟年離婚の危機に面した陽平は、悩み、葛藤しながらも、教え子や料理教室の仲間と関わる中で家族のあり方を再認識し、妻と新たな一歩を踏み出していく……というストーリー。
現在、放送中の「偽装の夫婦」に主演し、これまでにも遊川さん脚本ドラマに複数出演してきた天海さんは「連続ドラマでは何本もご一緒させていただいている遊川さんが、初めて映画でメガホンをとられる! どんな役でもいいから、ぜひ参加させていただきたいと思っていました」とコメント。「大好きな重松清さんの作品で、さらに、すてきな阿部寛さんとご一緒させていただけるなんて! トリプルで幸せでございます!」と興奮気味に語っている。
一方、遊川さん作品に初めて出演する阿部さんは「遊川さんと天海さんが今まで何本も面白い作品を作ってきたのを一視聴者として楽しませていただいてきました。その一角に加えていただき大変うれしく思っています」と語り、「この作品の話をいただいた時、監督の並々ならぬ作品への情熱を感じました。その情熱で重松清さんの世界を遊川流にどう演出なさるのか今から楽しみです」と期待を寄せている。
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