俳優のムロツヨシさんが、1月にスタートするTBSの連続ドラマ「悪党たちは千里を走る」で主演を務めることが1日、分かった。黒川芽以さんや同局系の日曜劇場「下町ロケット」に出演中の山崎育三郎さんらとの共演で、3人は謎の天才犯罪者によって誘拐事件の犯人にさせられてしまう役を演じる。自己中心的で他人を受け入れようとしない主人公の高杉篤郎を演じるムロさんは「不器用な男が不器用なまま走るドラマです。そのまま自分に重ねまして、演じるというより、その場に立とうと思います」とコメントしている。

あなたにオススメ

“あの頃”のジャンプ：実写ドラマ化も話題「ウイングマン」　1983年を振り返る

　ドラマは、貫井徳郎さんの同名小説（幻冬舎文庫）が原作。制作会社のドラマディレクターだったが上司に激怒して会社を辞めてしまい、1千万円の借金まで背負ってしまった高杉篤郎（ムロさん）は、同じく金欠のアシスタントディレクター・園部優斗（山崎さん）と金持ちの犬を誘拐する計画を思いつく。だが、そこに謎のアラサー女子・三上菜摘子（黒川さん）や、ターゲットにしている家の子・渋井巧も乱入。そこへ「ジョン・レノン」と名乗る男から一本の電話が入り……というストーリー。

　園部役の山崎さんは「僕が演じる園部は、『幸せな家庭に対する憧れ』を持ちながら、何だか適当なところがあり、頼りなく、フワフワしています。園部から見る、どこか居心地のいい高杉さんとの関係を大事に演じていきたいと思っています」とコメント。三上役の黒川さんは「今回の作品は、もともと原作がありますが、脚本はそこからヒントを得て、新しいものになっている印象です。会話劇が面白く、そこにどう入り込んでいこうかと考えて楽しみです」とのコメントを寄せている。

　ドラマは2016年1月20日午後11時53分から放送。