田中麗奈さんが主演する連続ドラマ「愛（いと）おしくて」（NHK総合）が12日から放送される。田中さん演じる有松絞の絞り染め作家の小夏が、師匠の恋人にひかれていく……という大人のラブストーリー。

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　田中さん演じる小夏は、父に捨てられ、母を病気で亡くし、恋人にも裏切られ、有松絞が唯一の生きがいという30歳の女性。秋吉久美子さん演じる怜子に弟子入りするが、怜子の恋人で、吉田栄作さんが演じる獣医師の光太郎とひかれ合っていく。怜子は、そんな小夏の存在を脅威に感じて厳しく当たる一方、その才能を自分の名声に利用しようとする。ラブストーリーと並行して、小夏が有松絞の職人として成長していく姿も描かれる。小夏の父親役で小林稔侍さん、その愛人役で南果歩さんも出演する。

　連続ドラマ「とんぼ」（TBS系）などの脚本家、黒土三男さんのオリジナル作で、主題歌は島谷ひとみさんの「心のままに」が採用された。NHK名古屋放送局が制作し、撮影は名古屋市内と岐阜県多治見市、美濃市などで行われた。

　第1回「めぐりあい」は、小夏（田中さん）が怜子（秋吉さん）に弟子入りするため美濃市へ向かうシーンから始まる。怜子から弟子入りの条件として一匹の犬の世話を押しつけられた小夏は、光太郎（吉田さん）から犬の飼育のアドバイスを受けることになる。さらに小夏の前に、突然、愛人を作って家族を捨てた父親が現れて……と展開する。

　NHK総合で毎週火曜午後10時から。全8回。