アキバ中古ゲーム市況:1月発売タイトルがランクイン 新品は「艦これ改」が予想以上 2016年2月

 東京・秋葉原などで中古ゲームやDVDを販売する「TRADER(トレーダー)」の家庭用ゲーム部門責任者を務める小林俊一さん。1日のうちに価格がめまぐるしく変動する激戦区を見つめる小林さんに、2月の集計を基に中古市場の今を語ってもらいます。

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 2月は注目タイトルが数多く発売されました。中でも「艦これ改」(Vita、角川ゲームス)は予想以上のすさまじい売れ行き。何度か延期されたこともあってちょっぴり懸念していたところもあったのですが、発売日に売り切れるほどの大ヒットを記録。コンテンツのパワーを再確認させられましたね。

 予想以上の売れ行きという点でいえば「仮面ライダーバトライド・ウォー創生」(PS4・PS3・Vita、バンダイナムコエンターテインメント)のVita版も目立ちました。Vita版はシリーズで初めてということもあったのか、すぐに売り切れました。もちろん注目作の「真・女神転生4 FINAL」(3DS、アトラス)も期待どおりの素晴らしい売れ行きを記録してくれました。

 中古市場は2月も「モンスターハンタークロス」(3DS、カプコン)や、Z指定タイトルの「フォールアウト4」(PS4・XboxONE・PC、ベセスダ・ソフトワークス)が変わらぬ強さを発揮。特に「モンスターハンタークロス」は、協力プレーが楽しめるということから、仲間同士でのまとめ買いが多く、結果的にランクが上がっています。

 また、「オーディンスフィア レイヴスラシル」(PS4・Vita、アトラス)、「ドラゴンクエストビルダーズ」(PS4・PS3・Vita、スクウェア・エニックス)といった1月発売のタイトルも上位に食い込んできました。いずれもPS4版の方が上位に来ているというのは、据え置き機の方が回転するという中古市場ならではの状況でしょうね。

 3月も話題作が目白押し。一番注目しているのは「ダークソウル3」(PS4・XboxONE、フロム・ソフトウェア)です。熱心なファンの多い辛口RPGシリーズの最新作ということで、かなりいけるのではないでしょうか。「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3」(3DS、スクウェア・エニックス)も期待のビッグタイトル。「ドラゴンクエストビルダーズ」の発売以降、中古市場でも「ドラゴンクエスト8」(3DS、同)が売れるなど、ドラクエ人気が再燃しており、期待できそう。また、「初音ミク -Project DIVA- X」(Vita、セガゲームス)、「DEAD OR ALIVE Xtreme 3」(PS4・Vita、コーエーテクモゲームス)なども固定ファンを中心とした確実なヒットが見込めそうです。

 ちなみにファンの支持が厚いビッグタイトルを中心に、当店のオリジナル特典を付けています。「初音ミク -Project DIVA- X」、「DEAD OR ALIVE Xtreme 3」はもちろんのこと、「この大空に、翼をひろげて クルーズサイン」(PS3・Vita、5pb.)、「シロガネ×スピリッツ」(Vita、TGL)といった新作に加えて、人気タイトルの廉価版にあたる「閃乱カグラ ESTIVAL VERSUS -少女達の選択- 桜 EDITION」(PS4、マーベラス)にもオリジナル特典を用意しているので、チェックしてみてくださいね。

 ◇2016年2月の中古ランキング(トレーダー調べ)

1位 モンスターハンタークロス(3DS)

2位 フォールアウト4(PS4)

3位 オーディンスフィア レイヴスラシル(PS4)

4位 機動戦士ガンダム EXTREME VS-FORCE(Vita)

5位 ドラゴンクエストビルダーズ(PS4)

6位 オーディンスフィア レイヴスラシル(Vita)

7位 ドラゴンクエストビルダーズ(Vita)

8位 龍が如く 極(PS4)

9位 ジャストコーズ(PS4)

10位 スター・ウォーズ バトルフロント(PS4)

 ◇プロフィル

 小林俊一(こばやし・しゅんいち) 中古ゲームショップ「トレーダー」家庭用ゲーム部門責任者

 中古専門店「トレーダー」設立時からの古参社員で、秋葉原・新宿店の家庭用ゲームすべての価格設定などを担当。ゲームの販売・仕入れ・卸などゲーム流通業界一筋で、趣味と経験を生かして、オールドゲームから海外ゲームまで精通している。

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