女優の尾野真千子さんが12日、東京都内で行われた映画「エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)」(平山秀幸監督)の初日舞台あいさつに登場した。阿部寛さん演じる孤高の天才クライマー・羽生の元恋人で、帰らぬ羽生をひたすら待ち続ける涼子を演じた尾野さんだが、実際は「(登場人物の中で羽生が一番)ついていけない」と告白。阿部さんを「あんなに愛し合っていたのに……」と残念がらせた。
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舞台あいさつには、尾野さんと阿部さんのほか、「V6」の岡田准一さん、佐々木蔵之介さん、風間俊介さん、ピエール瀧さん、平山監督も登場。ステージで紅一点の尾野さんは、MCから「一番カッコいい男性キャラクターは?」と質問されると「めっちゃ答えづらい」としばらく悩んだ末に、「深町」と岡田さんの役柄を挙げた。
自身が演じた「羽生」が選ばれると期待していた阿部さんは、岡田さんに寄りかかって不満げな表情。岡田さんも「僕ですか!? (阿部さん演じる)羽生さんかと思った」と驚くと、尾野さんは「確かにそうなんですよ」と同意しつつ、一番ダメな男性キャラクターに羽生を挙げ、「恋人を放っておいたから」と阿部さんに追い討ちをかけた。
「エヴェレスト 神々の山嶺」は、夢枕獏さんの小説「神々の山嶺」が原作。エベレスト登頂に同行していた最中に滑落事故で仲間を失った山岳カメラマンが、天才クライマーといわれる男と、兄を雪山で失った女と出会いエベレスト登頂に挑む姿を描く。エベレスト史上最大の謎を追う野心的な山岳カメラマン・深町を岡田さん、山岳史上初の挑戦にとりつかれた孤高の天才クライマー・羽生を阿部さん、羽生との登山中に兄を亡くした女性・涼子を尾野さんが演じている。
初日はホワイトデーも近いことから、男性陣が尾野さんにエベレストをモチーフにしたケーキをプレゼント。岡田さんから「(エベレストの撮影)現場に女性一人で、僕ら(男性陣)が気を使わなくてはいけないのに、気を使っていただいて、たくさん元気をいただいて感謝しています。心強く共演させていただきました」と感謝の言葉を送られていた。
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