俳優の山田孝之さんが14日、東京・渋谷のNHK放送センターで行われたNHKスペシャル（Nスペ）「新・映像の世紀」の第6集完成披露試写会に出席。全6回の番組全てでナレーションを担当した山田さんは「成長させていただける場をいただいて、何とか聞けるものにはなったのではないか」と手応えを語りつつ、第1回のナレーションを聞き直したところ「あまりにもボゾボゾ言っていて、何を言っているか分からなかった。本当だったら全部、とり直したい」と本音ものぞかせた。

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　「新・映像の世紀」は、NHK放送開始90年を機に新たな映像で100年の時を追体験していく全6回のシリーズ企画。衝撃的だった映像について聞かれた山田さんは、難民の子供の死体が浜辺に打ち上げられている場面を挙げ、「僕も子供が3歳で、テストで映像を見た時につらくなって声が出なくなった。本番は映像を見ないように、声だけに集中した」と振り返っていた。

　また、山田さんは、ナレーションの練習を何度も重ねたことを明かし、「（最初と）やっている感覚は一緒だったと思う。でも聞いてみたら全然違っていた」と成長を実感。「声を出すよりも声を聞くことを意識するようにしたらよくなった。聞き易い発声ってこういうものなんだって考えるようにもなったし、あとは声を出すことにも慣れたということもある。これはいよいよ、いいかげんしっかりと（ナレーションについて）勉強しなくちゃいけないのかな」と今後のナレーション業に意欲を見せた。

　「新・映像の世紀」の第6集「あなたのワンカットが世界を変える」は、誰もが撮影者となり、世界のあらゆる出来事が映像化される21世紀こそ真の「映像の世紀」だとして、世界を時に引き裂き、時につなぐ映像の巨大な力を描く……という内容。NHK総合で20日午後9時に放送される。