名古屋市の観光PR隊「名古屋おもてなし武将隊」の織田信長役に元会社員の岩崎健人さん(31)、加藤清正役に新人俳優の東(ひがし)達也さん(23)が選ばれたことが18日、明らかになった。2人は21日~5月21日に歴史の勉強や演武と呼ばれるパフォーマンスの特訓などを重ね、5月22日に名古屋城(同市西区)で行われる予定のイベント「お披露目式」でデビューする。
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3代目となる信長役に選ばれた岩崎さんは身長180センチ。日本史や日本文化に関心が高く、11日に名古屋市内で行われたオーディションに和装で臨み、信長にゆかりの「敦盛(あつもり)」の一節を披露した。これまで俳優やタレントなどの芸能経験はないという。2代目・清正役の東さんは身長176センチ。特技はフェンシングで、オーディションでは英語を交えてフェンシングを披露した。
同武将隊の事務局は、2人の選出理由に「一生懸命、仕事に取り組んでもらえると感じた」という点を一番に挙げた。演技の経験は「重視しなかった」という。また岩崎さんの選出理由に“信長愛”の強さを挙げ、「『敦盛』を飲み会で披露しているという話など、『とにかく信長が好き』という強い思いが伝わった」とし、東さんについては「英語の解説を交えながらフェンシングを披露した点が(ほかの応募者と)一線を画していた。また寡黙な武人というイメージの清正と、本人の雰囲気が一致した」と話している。
「名古屋おもてなし武将隊」は、名古屋の魅力を全国に伝えようと2009年11月3日に結成された。名古屋にゆかりのある戦国武将、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、前田利家、加藤清正、前田慶次に扮(ふん)した“イケメン”たちが、毎日、名古屋城で観光案内をしているほか、テレビ、ラジオ、舞台などに出演し、名古屋市をPRしている。3月に2代目の信長と清正が“卒業”し、新メンバーのオーディションが行われていた。