芳根京子:朝ドラ「べっぴんさん」 神戸・北野異人館でクランクイン「心は晴れ晴れ」

NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」のロケ地で取材に応じた(左から)蓮佛美沙子さん、芳根京子さん、谷村美月さん=NHK提供
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NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」のロケ地で取材に応じた(左から)蓮佛美沙子さん、芳根京子さん、谷村美月さん=NHK提供

 芳根京子さんが主演する今年10月スタートのNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」が神戸・北野異人館街萌黄(もえぎ)の館(神戸市中央区)で25日、クランクインした。主演の芳根さんと共演の蓮佛美沙子さん、谷村美月さんの3人が役衣装のもんぺ姿で取材に応じた。主人公の坂東すみれを演じる芳根さんは「ついに、この日が来たという感じがしています。どんよりとしたお天気なんですけれども、心は晴れ晴れ(笑い)。この日に向けて気持ちをどんどん高めて、おけいこやリハーサルを頑張ってきていたので、今日という日が来ることを私は本当に楽しみにしていました」と晴れやかな表情で語った。

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 また、芳根さんは10カ月の長丁場となる撮影を見据えて、「不安とかプレッシャーとかは、もちろんあるんですけれども、今日もこうして撮影をしていて、本当にほっとします。『あ~、みなさん(共演者やスタッフ)がいてくれてよかった~』と初日にして思っているので、きっと10カ月頑張れるなというふうに、もう確信している自分がいます」と前向きに語った。

 芳根さんが演じるすみれの3歳上の姉、ゆりを演じる蓮佛さんは「私は“朝ドラ”の出演が初めてで、クランクインというのは、どの作品でもやっぱり多少緊張します。また、10カ月って、正直全然ピンと来てないです。長いなあって思うのか、すごくあっという間に過ぎていくのか、想像もつかない期間だと思うので、一日一日を今日からかみしめながらやっていきたいというのが一番です」と話した。この日は関西弁と英語をしゃべるシーンがあったといい、「自分の中ですごくハードルが高いことを初日からやっていて、なかなかできない貴重な体験をさせていただいています。そういう“挑戦するぞ!”っていう気持ちをずっと持ちながら、そして、芳根さんを支えながら、一緒に頑張っていけたらいいなという思いでいます」と意気込みを語った。

 坂東家の女中・マツの娘の小野明美を演じる谷村さんは「先輩の役者さんも皆さんも、向かっている気持ちは一緒だという思いが届く気がするので、きっと乗り切れると思います」と話した。ロケ地の神戸については「プライベートで友達のお兄さんが出場する甲子園を見に行ったことがあるぐらいで、もうほとんど(来るのは)お仕事なんですけど、でも、同じ関西(谷村さんは堺市出身)でも神戸はやっぱり違うと思っています。私個人としては、(神戸での撮影は)すごく身が引き締まります」と感想を述べた。

 「べっぴんさん」は95作目の朝ドラ。神戸市に本社を置く子供服のメーカー「ファミリア」の創業者の一人、坂野惇子さんをモデルにしたヒロイン・すみれの物語。戦後の焼け跡の中、娘や女性のために、子供服作りにまい進するヒロインと家族の姿が描かれる。

 脚本はテレビドラマ「名前をなくした女神」「ファーストクラス」(ともにフジテレビ系)などを手がけ、フリーアナウンサーの羽鳥慎一さんの妻としても知られている脚本家の渡辺千穂さんが担当する。放送は、10月3日から17年4月1日まで、全151回を予定。

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