タレントの関根勤さんの心臓疾患発見のきっかけを作った情報番組「サタデープラス」(MBS・TBS系日曜朝8時)。昨年4月から「健康」を大きな柱にしている同番組では、さまざまな芸能人が人間ドックや病気の検診を受けている。突然死の可能性もあったという関根さんの心臓疾患を早期発見し、“命の危機”を救った舞台裏を、MBSの宗川圭太プロデューサーに聞いた。
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同番組は昨年4月、12年間続いた情報バラエティー番組「知っとこ!」の後を受け、人気グループ「関ジャニ∞」の丸山隆平さん、タレントの小堺一機さん、小島瑠璃子さんを司会にスタートした。ゴシップや旅、グルメなどエンタメ情報番組とは一線を画し、「命」「お金」「心」を柱に、医療についての情報を掘り下げる「Dr.プラス」、人生のためになる金の使い方を紹介する「マネープラス」、日本のお母さんを元気にする「ハートプラス」のコーナーを中心に展開してきた。
「Dr.プラス」では、「勇気の検診シリーズ」と題して、丸山さんが最新の3D大腸内視鏡検査、小堺さんや梅宮辰夫さん・デヴィ夫人らは認知症検診、ピーターさんが脳ドック、松本伊代さんと早見優さんはアンチエイジングドックを受けるなど、多くの芸能人が受診してきた。
関根さんは、番組の企画で小堺さんと共に「血管年齢が若返る酢しょうが生活」に挑戦、血管年齢が18歳も若返る結果となったため、4月4日に小堺さんとともに心臓ドックを受診。心臓に酸素を含んだ血液を供給する冠動脈という血管が狭くなる「冠動脈狭窄」の疑いが発覚した。「命にかかわる病態に陥る可能性が非常に高い。いつ倒れてもおかしくない状況」と診断され、後日CT検査を行った。その結果、放置していると心筋梗塞で倒れるリスクが極めて高い危険な状態であること分かった。
今月2日、足首やひじなどにある動脈を2ミリ程度切開し、先端に風船(バルーン)を付けた極細のカテーテルを狭くなった血管に送り込み、血管を広げて、ステントという筒状の金具を装着して血流を回復させる「ステント手術」を受け無事成功。切開の傷も小さく、時間も2時間程度と体への負担も軽いため、その日にラジオ番組に出演し、即日職場復帰した。
宗川プロデューサーは「みなさん『視聴者が検診を受けるキッカケになるなら』とチャレンジしていただいた。関根さん自身も、一人でも多くの方に早期発見の大切さを伝えたいという思いで、医師からの告知、精密検査、そして手術にいたるまで、すべてをカメラの前に公開してくれた」と語り、「番組を通じて痛感したのは、健康な生活を日々送るためには病気になる前の『早期発見』がとても重要だということ」と語る。
土曜の朝、健康とまじめ向き合い、関根さんの命を救う結果となった同番組。今後、どんなテーマに取り組んでいくのか、注目だ。次回は、関根さんの検査から手術までの30日間に密着した様子を報告。関根さん自身も生出演して術後の状況を語るという。放送は28日午前8時から。
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