注目ドラマ紹介:「仰げば尊し」寺尾聰とROOKIESスタッフが新たな感動のドラマ 不良たちと吹奏楽が生む奇跡

日曜劇場「仰げば尊し」の一場面。主演の寺尾聰さん演じる樋熊(左)と生徒たち(C)TBS
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日曜劇場「仰げば尊し」の一場面。主演の寺尾聰さん演じる樋熊(左)と生徒たち(C)TBS

 寺尾聰さん主演の連続ドラマ「仰げば尊し」(TBS系、日曜午後9時)が17日スタートする。事故の後遺症で音楽に背を向けていた主人公のサックス奏者・樋熊迎一(寺尾さん)が、荒廃した高校で問題児たちと真正面から向き合う姿を描く青春ストーリー。佐藤隆太さんが熱血教師を演じ、市原隼人さんや小出恵介さんらが出演して大ヒットした「ROOKIES」のスタッフが再集結。「半沢直樹」「下町ロケット」など数々のヒット作を生んできた「日曜劇場」枠で、新たなヒューマンドラマが誕生する。

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 ドラマは、1980年代に神奈川県立高校の吹奏楽部を全国有数の強豪校に育てた中澤忠雄さんの実話がモチーフ。「ROOKIES」のいずみ吉紘さんが脚本、平川雄一朗さんが演出で再びタッグを組む。寺尾さんは28年ぶりの「日曜劇場」主演で、娘の奈津紀を多部未華子さん、学校再建のため樋熊を美崎高校へ招き入れる校長・小田桐寛治を石坂浩二さんが演じる。

 樋熊が向き合うことになる不良生徒を演じるのは、千葉真一さんの息子で米国で映画デビューしている真剣佑さん、俳優の村上淳さんと歌手のUAさんの長男・村上虹郎さん、春ドラマ「ゆとりですがなにか」でゆとり世代の若手社員を演じた太賀さん、同じくゆとり世代の若者役を務め、4人組ダンスロックバンド「DISH//(ディッシュ)」のメンバーとしても活動する北村匠海さん、「仮面ライダー鎧武/ガイム」の佐野岳さんという顔ぶれで、注目の若手俳優たちがそろった。

 吹奏楽部のリーダーは、映画などで演技の評価も高い「E-girls」の石井杏奈さんが演じ、樋熊に反目する教師役で尾美としのりさん、癖のある教頭役で升毅さん、真剣佑さんや村上さんらが演じる問題児たちと対立する上級生役で高畑裕太さんも出演する。

 第1話は、定年まで最後の1年、問題の多い生徒と「目線に合わせて接してきただろうか?」と感じていた美崎高校校長の小田桐(石坂さん)がある日、横須賀埠頭近くの公園で少年少女らによるブラスバンドに、優しく、情熱的に指導する樋熊(寺尾さん)の姿を見て、美崎高校へ来てほしいと頼み込むところから始まる。

 小田桐の熱意に押された樋熊は、娘の奈津紀(多部さん)には反対されたが、気軽な気持ちで高校を訪ねる。そこで、傍若無人な振る舞いをする不良グループの青島裕人(村上さん)と木藤良蓮(真剣佑さん)、安保圭太(北村さん)、高杢金也(太賀さん)、桑田勇治(佐野さん)に出会い、諭そうとするが、相手にもされない。

 彼らの態度に触れた樋熊は、美崎高校で生徒たちと向き合うことを決心。全校生徒に向かって「もっと今という時間を大切にして、夢中で生きてみませんか?」と呼びかける。その言葉に心を動かされた吹奏楽部の有馬渚(石井さん)の頼みを受け、樋熊は吹奏楽部を指導することになる……という展開だ。

 TBSは「ROOKIES」など学園ドラマの名作の数々を生んでいるが、今回寺尾さんが演じる猪熊は、単なる熱血教師ではなく、プロのミュージシャンという“大人”でありながら、情熱を持って、生徒たちと同じ目線で向き合うという。寺尾さんもスタッフが驚くほどの熱い演技を見せているといい、これまでの学園ドラマの枠を超えた感動のドラマが生まれそうだ。

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