今週末に公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。29日には、怪獣映画「ゴジラ」の新作「シン・ゴジラ」(庵野秀明総監督、樋口真嗣監督)が公開。30日には、米作家エドガー・ライス・バロウズによる人気小説を映画化した「ターザン:REBORN」(デビッド・イェーツ監督)、アイドルグループ「乃木坂46」の生駒里奈さんの主演映画「コープスパーティー Book of shadows」(山田雅史監督)が公開される。
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「シン・ゴジラ」は、人気アニメ「エヴァンゲリオン」シリーズの庵野さんが脚本と総監督、「進撃の巨人」の樋口さんが監督と特技監督を担当したことで話題を呼んでいる。シリーズ初のフルCGで生まれ変わった新たなゴジラの体長は118.5メートルで、これまで最大とされたハリウッド版「GODZILLA」(2014年、ギャレス・エドワーズ監督)の108メートルを10メートル上回るサイズも話題だ。体の大きさだけでなく、日本政府対ゴジラの息の詰まるような攻防戦、社会問題もはらんだゴジラの存在など、これまでの日本映画のスケールをはるかに超えた壮大でかつ緻密な作品に仕上がっている。
「ターザン:REBORN」は、ジャングルで出会った美しい女性ジェーン(マーゴット・ロビーさん)と結婚し、今はロンドンの邸宅で暮らすジョン・クレイトン(アレクサンダー・スカルスガルドさん)こそが、かつてコンゴのジャングルでゴリラに育てられたターザンだった……という設定。物語は、英国貴族として政府から一目置かれる存在のジョンはある日、外交のため米国から派遣されたジョージ・ワシントン・ウィリアムズ(サミュエル・L・ジャクソンさん)とコンゴへ渡るも、同伴したジェーンが、あるわなにかかり、さらわれてしまい、彼女を救うためにジャングルに分け入っていく……と展開する。ロンドンで、美しい妻と裕福な暮らしを送る“貴族”のターザンだが、“故郷”のアフリカに戻ってからは野生の血がよみがえり、動物と交信したり、ジャングル内を駆け巡ったりと大活躍で、窮屈な衣服を脱ぎ捨てあらわになったスカルスガルドさんの肉体美と、重力をも味方にするアクションにくぎづけになること必至だ。
「コープスパーティー Book of shadows」は、コミカライズやアニメ化もされたホラーゲームを基に実写化したもので、昨年公開された「コープスパーティー」の続編。前作から半年後、呪いのおまじないで怨霊のすむ異空間に飛ばされた女子高生が、死んだ仲間を取り戻すべく再び悲劇の舞台となった小学校に向かい、新たな事件に巻き込まれる。主演の生駒さん、俳優集団「D-BOYS」の池岡亮介さん、モデルの前田希美さんら前作からのキャストのほか、石川恋さん、青木玄徳さん、「欅坂46」の石森虹花さんらが新たに今作から出演。生駒さんや前田さんをはじめ、女性陣の悲鳴はホラー映画には欠かせない要素の一つだが、あまりの怖がりぶりに、なんでもないようなシーンでも何かあるのではと警戒してしまうほど。また、欅坂46の石森さんは今作が映画初出演とは思えないほどの演技で、キーパーソンとしていい味を出し、作品を盛り上げている。
そのほか、ロシアの国民的キャラクター「チェブラーシカ」を日本で復活させた中村誠監督による長編人形アニメーションで、父親を亡くした少女が、大好きなぬいぐるみのチェリーと大冒険しながら、命について見つめる「ちえりとチェリー」、同じく中村監督による新作短編アニメ「チェブラーシカ 動物園へ行く」が30日に同時公開される。
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