池田秀一:40年の時を経て父親役に 櫻井孝宏と海外ドラマで親子演じる

海外ドラマ「ROOTS/ルーツ(2016)」の取材会に出席した声優の櫻井孝宏さん(左)と池田秀一さん
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海外ドラマ「ROOTS/ルーツ(2016)」の取材会に出席した声優の櫻井孝宏さん(左)と池田秀一さん

 人気声優の櫻井孝宏さんと池田秀一さんが2日、日本語吹き替えを務めた海外ドラマ「ROOTS/ルーツ(2016)」の会見に出席した。今回、主人公のクンタ・キンテの声を櫻井さんが務め、約40年前に放送されたオリジナル版でクンタ・キンテを演じた池田さんが、その父親オモロ・キンテの声を担当。池田さんは40年前のオリジナル版について、「初めて声優をやった時、とても難しくて、俺はこれを二度とできないと。こんなに疲れる仕事はやめようと思っていたけど、これをやらせていただいたおかげで、声の仕事をやってもいいのかなという気になった」と振り返り、「そういう意味でも、その後の声優の仕事をやらせていただくきっかけになった作品」と思いを語った。

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 池田さんと親子役を演じることについて、櫻井さんは「ドキッとした。元々クンタをやられていたので、これはやばいなと。必死になって芝居させてもらった」と苦笑いを浮かべつつ、「幸いにも池田さんのオモロの声を聞きながらクンタができたのですごく手助けになった」と振り返った。さらに、「オリジナル版の吹き替えを見させてもらったが、意識するというより、どちらかというとリスペクトが強い気持ちだった」といい、「実際、新しい『ROOTS』で同じシーンが出てくると、胸躍るというか、感慨深いものがあった。同時にこれほど注目される作品なのでプレッシャーはあった」と告白。「自分ならではを描けたらと思って取り組んだ。(新旧作品を)見比べるのではなく、並列的に見てほしい」とアピールした。

 池田さんは、今回のオファーが来たときは、「16歳(のクンタ役)はもう無理だぞって誤解していたけど、お父さんの役と聞いて『ああ、よかった』って。でもどうなんだろう。(クンタ役を)やれと言われたらやったかね」と笑わせつつ、「さっき2人の掛け合いのところを見たけど、愛情が通じていたと思う」と親子役について手応えを語った。

 「ROOTS/ルーツ(2016)」は、作家のアレックス・ヘイリーの自伝的小説を1977年に米ABCでドラマ化して大ヒットし、日本でも放送された「ROOTS/ルーツ(1977)」を、40周年を迎える今年にリメークした作品。クンタ・キンテから始まる一族の黒人奴隷の物語を描く。22日午後11時からCS放送のヒストリーチャンネルで4夜連続で放送。

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