話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、あだち充さんの名作「タッチ」の26年後を舞台にした青春野球ストーリー「MIX」です。小学館ゲッサン編集部の丹波聖泰さんに作品の魅力を聞きました。
ウナギノボリ
「光る君へ」より昔! 最も古い時代の大河ドラマは? 1976年「風と雲と虹と」のあらすじ
明青学園高校、奇跡の甲子園優勝から約30年。すっかり低迷してしまった野球部に入部してきたとある「兄弟」が新たな歴史を作る!というお話です。長年のあだち充ファンの方でしたら思わずニヤリとしてしまう、名作「タッチ」とのつながりが随所にちりばめられています。また、これが初めてのあだちマンガ!という方には、さわやかなスポーツシーンや、みずみずしい青春模様に存分にドキドキしていただけるでしょう。幅広い読者の皆様にお楽しみいただける作品です!
--作品が生まれたきっかけは?
あだち先生と初代担当者に確認しましたが、きっかけと呼べるものはあまりないようで……。作品って何気ない、ふとした瞬間に生まれるものですよね。ただ、作品が生まれた「場所」は分かります。西武池袋線練馬駅を降りてすぐの喫茶「アンデス」。壁一面の本に囲まれたレトロな雰囲気の喫茶店で、とてもいい居心地です。名物のナポリタンが絶品ですのでぜひ!
--編集者として作品を担当して、うれしかったことは?
あだち先生のネームが見られることが何より貴重で、毎度わくわくします。大体、ベテラン作家さんのネームは手慣れていて絵も簡素な場合が多いですが、MIXの場合はその究極系という感じで……。でも例えば背景だけのコマで絵が入っていなくても、なんとなく「伝わる」んです。これってすごいことだなあと毎回思います。担当している新人マンガ家さんにもこれを見習え!……といいたいところですが、新人さんだったらやっぱり怒るかもしれないですね(笑い)。
--ズバリ達也や南が出る可能性は?
「何も考えておりません!」とのことです。それはあくまで話の流れ次第、ということで……。でも、「出ない」とはおっしゃってませんでしたよ。
現在、夏の東東京大会の準決勝!相手は超高校級左腕・三田を擁する東秀高校。準々決勝はエース・立花投馬を温存する奇策でなんとか勝ち抜いた明青学園は、投馬の好投でここまで0対0。行き詰まる投手戦……。絶対エースを攻略し、奇跡を起こすチャンスはあるのか……!? まさにドラマの予感…ご期待ください!
夏と言えばあだち充の季節です!8月12日発売のゲッサン9月号では特別付録「MIXクリアファイル」付き! また「明青学園公式タオル」企画もあります! こちらのタオルは明青学園が甲子園に出場した当時の、「タッチ」バージョンとなっております。タオルに並ぶのはファンには懐かしい面々で、なんとあの人の名前も……!?詳細は誌面でお確かめください!!
さらに今年の全国高校野球選手権大会、甲子園球場内であだち充先生の「タッチ」と「MIX」、満田拓也先生の「MAJOR」と「MAJOR 2nd」による応援ポスター展が開催されます!貼り出されるポスターはなんと全26種類!! 球場にお越しになれない方には公式ツイッター(@mixmajor2nd)で両先生のサイン入りオリジナルうちわのプレゼント(10人)も同時開催致しますのでご安心を。 あだち充の夏を皆様お楽しみください!!
小学館 ゲッサン編集部 丹波聖泰
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