アニメ質問状：「チア男子！！」　ドローン墜落のトラブル　5.5話でおさらいも

　話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、朝井リョウさんの小説が原作の「チア男子！！」です。バンダイビジュアルの加戸裕子プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。

ウナギノボリ

「光る君へ」より昔！　最も古い時代の大河ドラマは？　1976年「風と雲と虹と」のあらすじ

－－作品の概要と魅力は？

　男子大学生たちの、青春スポーツアニメです！　「桐島、部活やめるってよ」などで知られる直木賞作家・朝井リョウ先生の小説が原作で、「新しいことを始めたい」「今の自分を打ち破りたい」「仲間と一緒に何かに熱中したい」という思いを抱えた男子大学生たちが、「男子だけでチアをやるなんて」と奇異の目で見られながらも、ひたむきに努力し、成長していく物語です。誰でもやり残した青春はあると思います。彼らを見守りながら、一緒に疑似体験していただける作品になっております。

－－アニメにするときに心がけたことは？

　小説のモデルになっている早稲田大男子チアリーディングチーム「SHOCKERS」の演技を初めて学祭で目にしたとき、きらきら輝いている圧巻のステージを前にして、これを見た人は男子チアをきっと好きになる！という確信がありました。そんな魅力的なチアのシーンをどうアニメに落とし込んでいくかが勝負だなと思っています。

　アニメではSHOCKERSやOBの方たちにご協力いただき、アニメ用に新たに構成した演技を複数のカメラで撮影し、その映像をベースに一コマずつトレースしながら手描きで作画する「ロトスコープ」という手法を使っています。撮影にはドローンも導入しました！　吉村愛監督の指揮のもと、試行錯誤しながら制作しています。

－－作品を作るうえでうれしかったこと、逆に大変だったことは？

　実際に男子チアをやられている方たちが喜んでくれているのがうれしいですね。日本ではまだまだメジャーではないスポーツですが、アニメを期に、より広がっていけばいいなと思います。大変だったことは、撮影時にドローンが墜落したことでしょうか……。

－－今後のみどころを教えてください。

　第6話から新入部員が加わり、新たなステージを目指す第2部が始まります！　個性がぶつかり合う団体競技の難しさに直面しながら、幼なじみのカズや仲間の異変に主人公・ハルがどう向き合っていくかにも注目してください。今から全部見るのはなあという方は、まずは第5.5話でおさらいして、第6話から見ていただくのがオススメです！

－－ファンへ一言お願いします。

　10月1日と2日に新感覚・音楽朗読劇「SOUND THEATRE チア男子！！ ～GO！音劇男子！！～」を開催します。キャストさんの朗読のほか、ダイナミックな男子チアリーディングを目の前でご覧いただける貴重なステージです。ぜひ目撃しに来てください。

バンダイビジュアル　プロデューサー　加戸裕子