注目映画紹介:「亜人-衝戟-」3部作最終章 テロ最終段階を阻止しようと動く圭ら

劇場版アニメ「亜人 -衝戟-」のメインビジュアル (C)桜井画門・講談社/亜人管理委員会
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劇場版アニメ「亜人 -衝戟-」のメインビジュアル (C)桜井画門・講談社/亜人管理委員会

 劇場版アニメ「亜人-衝戟(しょうげき)-」(瀬下寛之総監督・安藤裕章監督)が23日に公開される。「亜人」は、2012年からマンガ誌「good!アフタヌーン」(講談社)で連載中の桜井画門さんのマンガが原作。何度死んでも生き返る新生物・亜人であることが判明した少年が、警察などの捕獲作戦から逃れ、生き抜いていく姿を描いている。劇場版アニメは3部作で、15年に第1部「衝動」、16年に第2部「衝突」が公開された。最終章となる今作は、原作と異なる展開や結末が用意されている。

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 日本各地に潜む亜人を集め、第2ウエーブ「浄化」というテロ計画を開始した亜人・佐藤(声・大塚芳忠さん)。要人たちが次々と殺されるが、日本政府はテロリストには屈しない姿勢を貫く。一方、水面下では、警察、対亜特選群、自衛隊、米国国防総省、さらに亜人管理委員会の役人・戸崎(声・櫻井孝宏さん)、高校生で亜人の永井圭(声・宮野真守さん)らが動いていた。計画の最終段階・第3ウエーブを阻止するため、圭は佐藤の力を無力化しようとするが……というストーリー。

 原作を基にしつつも、それとは異なる結末を目指したオリジナルの展開には驚かされ、タイトルにふさわしい衝撃の内容で楽しませてくれる。美麗で迫力満点の3DCG映像とスピーディーな展開にはさらに磨きがかかり、音と映像のコントラストが利いている。第1部ではサスペンス調、第2部では激動の物語に登場人物同士の関係性と世界観を広げてきたが、最終章ではすべてを内包した形でピリオドが打たれ、爽快感を得られる。23日からTOHOシネマズ日本橋(東京都中央区)ほか全国で3週間限定公開。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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