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テラスハウス:番組プロデューサーに聞く ハワイ進出は原点回帰、“台本なし”にも言及

テレビ
「テラスハウス」“ハワイ”編のシェアハウスの外観

 シェアハウスに同居する男女6人の青春模様を記録したリアリティー番組「TERRACE HOUSE(テラスハウス)」の新シリーズ「テラスハウス アロハ ステート」が、米動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」などで1日から配信される。これまで神奈川県湘南地方、東京を舞台として展開されてきたが、今シリーズから米ハワイに舞台を移す。同番組の太田大プロデューサーと松本彩夏プロデューサーに、海外進出をした理由や、“台本がない”など制作の裏側について聞いた。

 「テラスハウス」は、2012年10月~14年9月にフジテレビで放送され、15年2月には続編を描いた劇場版も公開。15年9月からは「テラスハウス ボーイズ&ガールズ イン・ザ・シティ」として、米動画配信サービス「ネットフリックス」と配信サイト「FOD(フジテレビオンデマンド)」で配信を開始し、フジテレビで同年10月から毎週月曜深夜に放送された。

 ◇ハワイ編は原点回帰

 松本プロデューサーは「東京編は、メンバーがいつものホームから離れているというような非日常感がなかったような気がしていました。それが転じてけんかが多かったりして、良くも悪くもそこに別の面白さがあった」という。「(最初の)湘南編は、普段の生活を捨て、ここにしか居られないというような“陸の孤島感”があったり、何かを犠牲にして生活することでメンバーの結束があったような気がします」と振り返りながら、「そういったことがテラスハウスには、もう一度必要かなと思いました」と明かす。そこで「湘南に戻るのも微妙だなと思い、思い切ってハワイとかでみたいなノリもありました。ハワイにこだわったわけではなく、ハワイならリゾート感もあり、日本の人にもなじみやすいと思った結果です」と経緯を語る。

 ◇台本を作らないことへのこだわり

 同番組は「台本がない」ことでも知られている。「台本がないからこそ、作り手の主観が入らない」という松本プロデューサーは「(撮影しているカメラは)メンバーから見えています。だからこそ、カメラをできるだけ動かなさいことにしています」という。「作り手としては、メンバーがいい話をしていたり、泣いていたりするとズームで寄りたくなるものです。私たちがここを見てという感じになってしまう。視聴者の方たちが見たいように見て、楽しんでもらえることを考えています」とジレンマもあることも明かす。

 さらに「実は台本がある」「やらせ」などと言われていることについては「文句を言いながら、見てもらえるうちは華があります。批判も含めてありがたいことです」と笑顔で語りながら、「イン・ザ・シティ」で、お客さんからいただいた肉を大切に保管していたメンバーの美容師が、他のメンバーに断りもなく食べられてしまうという通称「肉事件」を例として、「(こういった事件は)台本で書けないですよ」と笑い、「映像は、放送できないぐらいくだらない会話が膨大にあります。その中から編集して放送をしています」と秘話も明かした。


 ◇海外のリアリティーショーとテラスハウスの違いは丁寧さと工夫

 世界には数々のリアリティー番組がある。2人は海外と異なり、日本の若者たちは“恋愛に発展”するまで時間をかけるのが特徴的だという。松本プロデューサーは「海外の番組に対して、海外はこうだから私たちはこうだとか思っていません。作り手、出演者は日本人です。だからこそ、作り手側はできるだけ(メンバーたちの)日常を丁寧に見せたいだけ」と真摯(しんし)な姿勢を見せる。

 太田プロデューサーも「テラスハウスは、日本特有の番組として、品性があるという認識を持っていて、アメリカのリアリティーショーでよく見るような、スキャンダラスな恋愛や殴り合いのけんかや暴言などはなく、派手ではないけれどちょっとずつ変容していく人間関係や、住人たちがそれぞれの夢に向かっていく姿など、そういうところをフィーチャーしています。『日本』という国の特性もベースにありながら、テラスハウスという番組はリアリティーショーでもこういう感じなんだ、というのを世界に知ってほしいです。“激しい”リアリティーショーに慣れた世界の視聴者に、新しい価値観を感じていただきたいというのは、一つ希望としてはあります」と話す。

 さらに、決定的な違いとして「海外のリアリティーショーは、ドラマと一緒でBGM(劇伴)や効果音などのSE(効果音)を入れています。でもテラスハウスは、基本的に楽曲を使い、視聴者の方が見やすいようにしています。(番組として)見たときの雰囲気が違うと思います」と工夫を語る。

 ◇メンバーの選考基準は“面構え”

 「テラスハウス アロハ ステート」は、女性メンバーがショップ店員のエビアン・クーさん(26)、日本でモデルの仕事をしていたというフランク・ナオミ・ロレインさん(23)、モデルで画家志望のローレン・サイさん(18)の3人で、男性メンバーが家具職人のエリック・デ・メンドンサさん(27)、モデルで俳優志望の渋澤侑哉さん(18)、ウクレレアーティストの鮎澤悠介さん(18)の計6人となる。

 松本プロデューサーは「日本とハワイでオーディションをしました」といい、「メンバーの選考基準をよく聞かれたりするのですが、基準はありません(笑い)。ビジュアルが抜群、仕事が立派だからという理由で選んでいません」と明かす。「オーディション会場に入ってきたときに“ビビビッ”と感じるんです。本人がやっていることや性格が顔に出ているといった“面構え”を感じるんです。それでも(予想外の)とんでもない子もたくさんいましたから、アテにはならないですけど…(笑い)」と裏話も明かした。

 「テラスハウス アロハ ステート」は、ハワイのシェアハウスで生活する6人の男女の姿を描く。全24話。Netflixとフジテレビオンデマンドで配信中。フジテレビで28日深夜0時55分から放送される。

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