アメトーーク!
親が先生芸人
10月31日(木)放送分
ラグビー日本代表の主将で、トップリーグ3連覇中のパナソニックワイルドナイツの主将でもある堀江翔太選手は、スーパーラグビーに参戦したサンウルブズの主将としても活躍。FW最前列でスクラムを組むフッカーとして体をぶつけ合いながら、バックスラインに入ってパスを操る。日本人スーパーラグビー選手として世界と戦う堀江選手に仏プロリーグ「トップ14」の魅力と、世界のラグビーについて聞いた。
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――フランスラグビーとの出会いは?
2011年のワールドカップで、初戦でフランスと対戦しました。何よりも印象的だったのはスクラムです。自陣だろうが敵陣だろうが、すべてのスクラムに全員が力いっぱい押してくる。スクラムへのこだわりの強さは、たぶん世界一なんじゃないでしょうか。
――エディージャパン時代には、フランス人のマルク・ダルマゾさんがスクラムコーチに就任して、フランスで合宿しました。
ダルマゾは、スクラムへのこだわりがすごいです。あの人は、他のプレーがどんなであろうが、スクラムさえ強ければ試合には勝てると考えている人なんですよ(笑い)。でも、彼が口癖のように言っていた「フランスのラグビーでは、スクラムがキモだ、心臓なんだ」という言葉はとても印象に残っています。
――フランスリーグのトップ14へ挑戦したい気持ちは?
いやあ、ちょっとトシとっちゃったかな、という気持ちはありますね。もうちょっと若かったらチャレンジしていたと思うけれど……。でも、もしも話があったらやっぱり考えてみたいですよ。もうオジサンだけど、新しい経験をしたいなという思いはあります。
――実際、五郎丸歩選手がフランスに行っていますが?
ホント、ゴローには感謝しています。日本人選手もトップ14でプレーできる可能性がある。それ自体、これまではほとんど考えられなかったことですから。これから、日本人選手が世界に出て行きやすくなる。特に、ゴローが扉を開いてくれたことで、これからフランスリーグのチームで評価されやすくなると思う。
――五郎丸選手はフランスに合っていると思う?
合っていると思いますよ。フランスのラグビーは、キックで陣地を前に進めるのが基本ですから。ゴローはハイボールキャッチとロングキックが武器ですから、活躍できる可能性は高いと思います。
――堀江選手自身、スーパーラグビー選手として、2013年にオーストラリアのメルボルン・レベルズと契約しました。
スクラム、ラインアウトのセットプレーに関しては海外を経験することで伸びたと思いますね。フィジカルの強さが日本国内でやるのとは全然違う。その中でやるのはしんどいけれど、その分成長できたと思います。
――海外の選手はコミュニケーションを大事にする印象がある。メルボルン・レベルズではどうでしたか?
コミュニケーションについては、パナソニックでもたくさん、外国人選手も含めて取っていたので、特に何か変わったという印象はありません。僕の場合、海外のクラブでは、プレーだったり、技術や戦術の一つ一つを英語で何と呼ぶのかが勉強になりました。国によって呼び方や表現が違うし、海外でプレーしたことで、コミュニケーションに関する自分の引き出しが増えたと思いますね。
ラグビーのスタイルも、海外に行くと、日本のチームのやり方、考え方とは違うものがある。日本代表も、海外でプレーした選手が多くなってきたことで、今までとは違ったいろいろなアイデアがチームの中から出てくるようになりました。昨年のワールドカップの日本代表も、エディーさんのもとでハードワークしてきたのはもちろんですが、選手の中から出てきたアイデアをミックスさせて戦えたことで、より力をつけたと思います。
――堀江選手は海外のラグビーをどのように見ていた?
高校生のころから海外のラグビーをテレビでよく見ていました。スーパーラグビーとかトライ・ネーションズ(当時は南半球3カ国対抗戦)とか。リコ・ギアなんか好きでしたね。すごいステップとか、個人のすごいプレーを見て、自分でもまねしてみたり。やっぱり、日本ではなかなか出会えない個人技を見られるのが、海外ラグビーの面白さだと思います。
――2019年にはワールドカップが日本にやってきます。
そうですよね。そのときに選手自身がどうなっていたいか、どう関わっていきたいのか。意識することが大切だと思う。僕の学年は33歳か34歳でワールドカップを迎えることになる。簡単じゃないけれど、不可能では全然ないし、当然、そこを目指していきたいと思っていますよ!
◇プロフィル
ほりえ・しょうた 1986年1月21日、大阪府吹田市生まれ。11歳のとき吹田ラグビースクールでラグビーを始め、高校3年でU19日本代表に選ばれる。帝京大学卒業後はニュージーランドのカンタベリーアカデミーを経て三洋電機/パナソニックへ。中心選手として2010、13~15年度のトップリーグ優勝に貢献する。日本代表は09年のカナダ戦で初キャップ。11年、15年ワールドカップ出場など46キャップ(16年ジョージア戦まで)。海外では12年ニュージーランドのオタゴ代表でITM杯、13年レベルズでスーパーラグビーを戦う。
*……WOWOWでは、フランスのプロラグビーリーグ「トップ14」を、五郎丸選手が所属する「RCトゥーロン」の試合を中心に年間57試合放送予定。第12節の「カストル・オランピックvsRCトゥーロン」はWOWOWプライムで19日深夜2時15分から生中継。また、第13節の「RCトゥーロンvsボルドー・べグル」は12月4日深夜2時20分からWOWOWライブで生中継する。
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