MD松尾のヒット解析：ポケモンがV2　期待のFF15がついに発売

　TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー（MD）の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

ウナギノボリ

インタビュー：筧美和子　30歳、原点のグラビアに立ち返った

　先週に引き続き「ポケットモンスター　サン・ムーン」（3DS、ポケモン）がワンツーを決めました。売れ行きは絶好調で、従来作よりも早くキッズ層も入ってきた印象。かつてポケモンを遊んでいた再エントリーユーザーやこれまで遊んだことのない新規層も入っているようで、ロングセラータイトルとして、年明けまで息の長いセールスが期待できそうです。

　新作では「SDガンダム　ジージェネレーション　ジェネシス」（PS4・Vita、バンダイナムコエンターテインメント）が好調。「オーバーワールド」（PSP、同）とほぼ同等の予約数で、Vita版が良く売れている半面、PS4版はやや出足が鈍かったか。ただ、PS4は今元気がいいので、エントリーユーザーの2本目、3本目のタイトルとしても期待できそうです。

　◇今週の動き

　何といっても「ファイナルファンタジー（FF）15」（PS4・XboxOne、スクウェア・エニックス）。順位的には当然ダントツですし、普通にめちゃめちゃ売れるでしょう。FFシリーズのファンはもちろんですが、「ダークソウル」や、海外のオープンワールド系のゲームが好きというユーザーにもマッチしそう。

　また、劇場版の「キングスグレイブFF15」を見ると作品の背景が分かるので、そちらもオススメ。個人的な意見ですが、素晴らしい出来で2度も映画館に行きました。進化した「FF」をぜひ楽しんでほしいですね。

◇ランキングは次の通り（21～27日・TSUTAYA調べ・限定版含む）

1位　ポケットモンスター　サン（3DS）

2位　ポケットモンスター　ムーン（3DS）

3位　SDガンダム　ジージェネレーション　ジェネシス（Vita）

4位　SDガンダム　ジージェネレーション　ジェネシス（PS4）

5位　戦国無双　～真田丸～（PS4）

6位　戦国無双　～真田丸～（Vita）

7位　戦国無双　～真田丸～（PS3）

8位　ポケットモンスター　サン・ムーン　ダブルパック（3DS）

9位　とびだせ　どうぶつの森　amiibo＋（3DS）

10位　モンスターハンター　フロンティアＺ　ビギナーズパッケージ（PS4）

　◇プロフィル

　松尾武人（まつお・たけと）　TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ　リーダー

　「GAME　TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。1996年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。2002年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。