波うららかに、めおと日和
第1話 昭和11年を舞台にピュアな二人の新婚ラブコメ
4月24日(木)放送分
女優の柴咲コウさんが主演する2017年のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」が8日からスタートする。ドラマは、激動の戦国時代に男の名を名乗り、井伊家の家督を継ぎ“おんな城主”となった女性・井伊直虎の生涯を描く。今回が初の大河ドラマ出演で「素晴らしい機会をいただけた」と素直に喜ぶ柴咲さんに、「私の性分にぴったり」という役柄について、ドラマに懸ける思いなどを聞いた。
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「おんな城主 直虎」は56作目の大河ドラマ。主人公の直虎は、幕末の大老・井伊直弼の先祖で、徳川家康の重臣・井伊直政の養母にあたる人物。井伊家当主・直盛の一人娘として生まれるが、幼くして許婚(いいなずけ)と生き別れ、その後、出家。やがて男の名で家督を継ぎ、今川、武田、徳川が領地を狙う中、知恵と勇気を頼りに、仲間と力を合わせて国を治め、幼い世継ぎの命を守りながら、生き延びていく……というストーリーが展開する。
クランクインは昨年9月で、柴咲さんは「私はいわゆる“大河らしさ”がよく分からないんですけれど、大河ドラマの新たな一面を作れるような気配はしていますし、自分と同じ年代で、歴史ものに興味がない人にも受け入れていただけるような予感はしています」と自信をのぞかせる。
その根拠になっているのが「世界の中心で、愛をさけぶ」「JIN-仁-」などで知られる森下佳子さんが手がけたオリジナル脚本だ。「面白くて、努力しなくても言葉が入ってくる。面白くないとせりふが入ってこないので、本当にありがたくて(笑い)。感情の揺さぶりがちゃんと伝わる脚本になっていると思います」と明かす。
森下さんが描く直虎の魅力の一つに柴咲さんは「潔さ」を挙げる。「愛する人を守りたいとか、こうあるべきだとか、理由ってそれ以上のものはなくて。純粋な思いがきちんと描かれた人物像になっているし、憧れでもあります」とにっこり。また直虎の言動の根底には「思いやりがある」といい、「自分がどう生きるか、自分がどう潤うかではなく、どう周りが潤って豊かになっていくかが根底にあるので、その点も魅力的。自分の信念、本心というものだけで生きてはいけないことがたくさんある中、壁にはぶち当たりますけれど、それを曲げずに生きていく。そういった人物に仕上がっているところも引かれる理由で、私自身もそうありたいと思っています」と思いを寄せる。
そんな直虎だが文献などがあまり残っておらず、いまだ謎に包まれた部分も多い。柴咲さんは「パッと思いつくのは、ずっと若い人。ずっと年齢不詳でいたような気がする」といい、「あの時代に子を産み、奥方になり、というのとは違う立場にいたということも大きく作用していたんじゃないかって。出家の身なのでずきんをかぶったりするんですけれど、顔だけしか出ないので、そうすると大人っぽく見える。でも城主になると、髪形がおかっぱでちょっと若返ったりもして……。年齢にとらわれずに演じることができるんじゃないかと思いますし、見た目だけではなく、どういった信念、志を持って生きていったのか、映し出せればいい」と前向きだ。
これまで、時代劇というと姫役が多かったという柴咲さんだが、今回は歌うようにお経を読んでみたり、滝に打たれたり、畑を耕したりと、出家してやがて“おんな城主”となる直虎ならではの珍しいシーンの撮影にも挑戦している。「私の性分としてはぴったり」と笑うと、「滝に打たれたり、泥まみれになったりが楽しくて。じっとキレイにしてなきゃいけない方が大変なので、『衣装を汚しちゃいけない』と言われる方が多い中、今回はどんどん汚せて楽しいです」と声を弾ませる。
撮影は1年以上の長丁場になるが、「やっぱり形だけが先行してはいけないので、必ず本番の前には気持ちをリセットをして、毎回初心に、物語を初めて読んだ時の気持ちで、役を体現していきたい。とにかく中途半端ではなく、本気でせりふを話したり、表情をつけたりしていきたいです」と意気込む。そして自身についても「あまりご年配の方に認知されているという認識が今までなかったので、これをいい機会だと思って、どんどん売り込んでいこうと思っています」とほほ笑んだ。
物語には今川家や武田家、徳川家と強大な力を持った戦国大名も登場。激動の世を“はざまの土地”で生きる井伊家の視点で描いているのも大きな見どころとなるが、柴咲さんは「はざまのつらさ、課題、乗り越えていかなくてはいけない壁、いま働いている自分たちにも当てはまるところもたくさんあるので、そういった部分では共感してもらえるのかな」としみじみ。さらに「女性の社会進出がこれだけ活性化されている今の世の中で、けれども実際に多様性といわれながらも多様化してないって矛盾を抱えている今の社会で共感してもらえる部分はたくさんある」と力を込める。
また今回の大河ドラマ出演が「改めて自分の意識とか、気づいてない部分に気づく、いいきっかけになっている」とも明かす柴咲さん。「よくいわれる信長、秀吉、家康のホトトギスの話。家康の『鳴くまで待つ』という精神は今まで自分の中にはなかったんですけれど、30代になって、その精神がちょっとずつ芽ばえてきました。無理やり鳴かせたり、殺してはだめだなって、改めるべきところを改めて、気づいていないところを気づいて改善して、そういうように意識が変化している時期だと思います。せっかくこういう仕事ができて、こういう機会を与えられたので、今後に生かさなければと思っています」と前を向いた。
NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」は、8日からNHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送。初回は15分拡大版。
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