MD松尾のヒット解析:「GRAVITY DAZE 2」が前作超え 「ニンテンドースイッチ」は予約完売

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

ウナギノボリ

 「GRAVITY DAZE 2」(PS4、SIE)が期待通りの順調なスタートを切りました。Vitaのローンチタイトルとなった前作の倍、前作のPS4版と比べると3倍もの販売数を記録しています。続いたのは「蒼き革命のヴァルキュリア」(PS4、セガゲームス)でこちらも安定した売れ行き。3位の「ポチと! ヨッシーウールワールド」(3DS、任天堂)は、予想を上回る売り上げで驚きました。

 先週末には任天堂の期待の新ハード「ニンテンドースイッチ」の予約がスタート。ネットでは数分で完売。店頭予約もほぼ埋まっている状態で、前人気の高さがうかがえました。また、予約している年齢層が特徴的で、これまでのハードよりも、さらに幅広い層からの支持を集めているようです。ローンチタイトルの予約ランキングは、今のところ「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」(任天堂)がダントツで、「ワンツースイッチ」(同)、「スーパーボンバーマン R」(コナミデジタルエンタテインメント)が続いています。

 ◇今週の動き

 大ヒットシリーズ久々の新作「バイオハザード7」(PS4、カプコン)がダントツでしょう。ナンバリングでは初めてZ指定(18歳以上のみ)バージョンを用意しており、予約件数もZ指定版が圧倒的です。これまでのシリーズと比べてホラー要素が強いイメージが先行していますが、実際のところはアクション要素も強い作品で、「1」から遊んでいるような昔からのファンに加えて、アクション要素が強まった「4」以降に入ってきた最近のユーザーも満足させる出来栄えになっており、個人的にもオススメのタイトル。「ドラゴンクエストヒーローズ」の発売以降にPS4を購入したようなライトユーザーにも遊んでほしいですね。

 ◇ランキングは次の通り(16~22日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 GRAVITY DAZE 2(PS4)

2位 蒼き革命のヴァルキュリア(PS4)

3位 ポチと! ヨッシーウールワールド(3DS)

4位 蒼き革命のヴァルキュリア(Vita)

5位 キングダム ハーツ HD 2.8 ファイナル チャプター プロローグ(PS4)

6位 妖怪ウォッチ スキヤキ(3DS)

7位 ニューダンガンロンパV3(Vita)

8位 スーパーマリオメーカー for ニンテンドー3DS(3DS)

9位 桃太郎電鉄2017(3DS)

10位 ポケットモンスター サン(3DS)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。1996年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。2002年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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