注目映画紹介:「LUPIN THE 3RD 血煙の石川五ェ門」若き日の五ェ門とルパンの出会いを描くスピンオフ

「LUPIN THE 3RD 血煙の石川五ェ門」のワンシーン 原作:モンキー・パンチ(C)TMS
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「LUPIN THE 3RD 血煙の石川五ェ門」のワンシーン 原作:モンキー・パンチ(C)TMS

 劇場版アニメ「LUPIN THE 3RD 血煙の石川五ェ門」(小池健監督)が4日、公開される。人気アニメ「ルパン三世」の登場人物たちの若き日を描いたシリーズで、14年公開の劇場版アニメ「LUPIN THE 3RD 次元大介の墓標」に続くスピンオフ第2弾。五ェ門が汚名をすすぐために強敵に立ち向かうのだが、まるで実写のようなリアルさとスタイリッシュな映像の中に、五ェ門が苦悩する姿をはじめハードな空気感が物語を締めている。

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 賭博船で起きた大爆発により鉄竜会の組長が命を落とし、若き用心棒・石川五ェ門(声・浪川大輔さん)は犯人である大男を追い詰めるも逃げられてしまう。一方、賭博船から金を奪ったルパン三世(声・栗田貫一さん)と次元大介(声・小林清志さん)、峰不二子(声・沢城みゆきさん)は、洋上のボートからその様子を目撃。大男は「バミューダの亡霊」と呼ばれるコードーネームがホークという元兵士で、公安の銭形警部(声・山寺宏一さん)が足取りを追う中、葬儀の場で裏切り者の汚名を着せられた五ェ門もホークを追うが……というストーリー。「次元大介の墓標」を手がけた小池監督や脚本の高橋悠也さんらクリエーター陣が再集結した。

 ルパンと五ェ門の出会いを描く物語はファンならずとも注目だが、いつも以上に武道の使い手という面にスポットが当てられていて、降りかかる至難を圧倒的な剣さばきでねじ伏せていく姿がクールだ。アクションシーンは“動”なのは当然だが、孤高の剣士・五ェ門らしい“静”の魅力も感じさせ、多彩なカメラアングルが深みと迫力を演出。五ェ門の内なる炎が熱さを感じさせる。4日から新宿バルト9(東京都新宿区)ほかで4週間限定公開。(遠藤政樹/フリーライター)

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