有吉弘行:家族のようなスタッフが集結 “有吉愛”満載の特番 制作の舞台裏 

バラエティー特番「神ってる!有吉大明神〜神ってるアレの理由を大公開!〜」の収録後、有吉弘行さんを囲むスタッフ
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バラエティー特番「神ってる!有吉大明神〜神ってるアレの理由を大公開!〜」の収録後、有吉弘行さんを囲むスタッフ

 お笑いタレントの有吉弘行さんがMCを務めるバラエティー特番「神ってる!有吉大明神〜神ってるアレの理由を大公開!〜」(TBS系)が11日放送される。有吉さんのどん底時代を支えた地元・広島のRCC中国放送のスタッフが集結し、撮影は東京都内のカラオケボックス、セットは広島からスタッフの運転する車で運ぶという“メード・イン・広島”の番組だ。有吉さんが、広島の“家族”のようなスタッフと作る年に1度の番組制作の舞台裏に迫った。

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 有吉さんは、お笑いコンビ「猿岩石」時代に「進め!電波少年」(日本テレビ系)のヒッチハイク企画で大ブレークしていた1997年に、RCCの横山雄二アナウンサーが企画した深夜バラエティー番組「KEN-JIN」に出演。超売れっ子だったが、ブームが去ると徐々に仕事が減っていき、レギュラーは同番組のみに。コンビも解散し、まさにどん底だった有吉さんを05年4月の番組終了まで起用し続けた。その後、有吉さんは再ブレークし、2011年にはテレビ番組出演本数ランキングで第1位になる活躍を見せた。

 そんな有吉さんがRCCの番組に“復帰”したのは2015年の「有吉!謎解き物語」で、横山アナをはじめ当時のスタッフの参加が出演の条件だったという。昨年は「V字復活!有吉カンパニー」が制作され、年に一度の恒例番組となった。今回は、広島カープが快進撃を続けていた昨夏に企画会議をスタート。鈴木誠也選手の2試合連続サヨナラ本塁打に対し、緒方孝市監督が使った「神ってる」をタイトルに入れると、12月に流行語大賞の年間大賞に選ばれるというまさに“神ってる”展開になった。

 1月に行われた収録には、広島からスタッフが大挙して上京。予算圧縮のため、スタジオではなく、東京都内のカラオケボックスのパーティールームを利用、セットは広島から陸送した。美術担当の鈴木一也さんは「車にバンバンに積んで、2人交代で運転をしてきました。最後、ちょっと渋滞に巻き込まれて、12時間かかりました。年に1度のお祭りでもあり、東京が楽しみということで、ちょっと気合を入れて頑張ってきました」と語る。

 現場には当時のスタッフが続々と集まり、プロデューサーだった延末健治・東京支社テレビ部長は「もうね、この音声さんなんか、年いっちゃって耳の聞こえが悪くなってきてるんですよ」とジョークを飛ばすと、音声担当だった野平信之さんは「音声は若いのにちゃんと任せたので、その監視役ですね。今日は有吉さんを拝ましてもらいます」と笑顔を見せる。カメラマンだった筒井俊行さんは今回テクニカルディレクターを務め、「東京の人には任せられません。この番組は僕がやらないと。有吉も多分、僕じゃないと気分が乗らないと思うので」と胸を張る。

 有吉さんが現場に現れ、横山アナと軽く会話し、信頼した仲間に多くの言葉は必要ないといった雰囲気で席に着く。演出・ディレクターの脇田晃治さんは45歳のベテランだが、通常若手の仕事であるフロアディレクターを担当。「来年もこのメンバーでやりたいと思っています!」というかけ声で収録がスタート。途中せりふが書かれたカンペに、真っ白なページが出てしまい、MCのマギーさんが黙り込むハプニングが起こったが、有吉さんが「我々はカンペが出るまで、一言もしゃべらない!」と宣言し、スタジオは大爆笑。雰囲気を壊すことなく収録が続いた。

 広島出身のお笑いコンビ「アンガールズ」の田中卓志さんは「知り合いばっかり。何の緊張もしない」と語り、相方の山根良顕さんも「スタッフさんが地元の人ばっかりだったので、本当にのびのびできて、気持ち良く終われました」と振り返る。脇田さんは「僕らにとってみれば、年に1回の収録というのはお祭りなので、有吉さんに出てもらうのはもちろんですが、みんなで広島から来るということを大事にしたいと思っています。有吉さんの昔の恥ずかしい映像も出ますし、僕らのありったけの『有吉愛』が詰まった番組ができると思います」と語る。局のキャッチコピー「広島家族。RCC」の通り、番組からは家族のような有吉さんへの愛情が伝わるだろう。

 放送は11日午後2時から(BSN新潟放送は午後4時)。ほかに、いとうあさこさん、横澤夏子さん、「銀シャリ」「三四郎」「アルコ&ピース」が出演する。

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