ジョン・ウー監督:福山雅治「追捕 MANHUNT」の起用理由は? 大阪ロケでアメちゃん体験も

ギャガの2017-2018年ラインアップ発表会に登場した映画「追捕 MANHUNT」のジョン・ウー監督
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ギャガの2017-2018年ラインアップ発表会に登場した映画「追捕 MANHUNT」のジョン・ウー監督

 映画配給の「ギャガ」が2017-2018年ラインアップ発表会を26日、東京都内で開いた。スペシャルゲストとして18年公開予定の福山雅治さんとチャン・ハンユーさん主演の「追捕 MANHUNT」を手がけたジョン・ウー監督が来日し、会場に駆け付けた。

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 「追捕 MANHUNT」は、約4000万ドル(約44億4700万円)の製作費を投じてウー監督が手がける大作。西村寿行さんの小説「君よ憤怒(ふんぬ)の河を渉(わた)れ」(徳間書店)の再映画化で、同作は1976年に高倉健さんと中野良子さんが出演し映画化され、中国で「追捕」というタイトルで公開されブームを巻き起こした。今回の映画化では歌手で俳優の福山雅治さんと中国人俳優のチャン・ハンユーさんのダブル主演で、ハ・ジウォンさん、チー・ウェイさんら日中韓のスターが出演。国際弁護士・杜秋(チャンさん)は、自身の送別パーティー後、突然、同僚女性殺害の容疑をかけられる。杜秋逮捕に全身全霊を傾けている敏腕警部・矢村聡(福山さん)は、杜秋を追いつめながら同時に殺人事件の状況証拠を怪しく思い、 容疑そのものに疑問を持ち始める……というストーリー。

 ウー監督は、主演の福山さんの起用について、「まず福山さんとはこの映画の前にCM撮影でご一緒して、印象に残っていた。前作を見た時、原田芳雄さんの役はクール過ぎて、もっと人間味のある役にしたいと考えていた。福山さんは優しげで人間味のある人。福山さんがこの役をやっていただければ人間味のある優しげな役になるのではと思った」と言い、「あの方の笑顔を見るとみんなほっとするし、歌を聴くと地球上の人がみんな友だちなんだという思いを抱かせる。あの方にこの役をやってもらえれば、優しげな役になるんじゃないかと思った」と理由を説明した。

 「子供の時から日本の映画が大好きで、影響を受けてきた」というウー監督は、「三船敏郎、高倉健が自分にとってのアイドルという存在」と日本の俳優をリスペクトし、今作の監督オファーに、「一も二もなく引き受けた」という。ロケは全編日本で行われ、大阪がメインの舞台となった。お祭りのシーンを撮った際、日本人のエキストラが「車、屋台を押さなきゃいけないときに必ずみんなで手伝う。日本人の素養のよさ、無条件でいくらでも力を貸してくれた」と感謝していた。また、「大阪のおばちゃんが常にポケットにあめ玉を入れていて、所構わず配ってくれた。私もアメちゃんをもらいました」とアメちゃんの恩恵にあずかったことを明かした。

 この日の発表会では同社が17~18年に公開する31作品が発表された。そのうち同社が配給すると初めて発表した作品は14作品に上った。中には7月期に放送されるテレビアニメ「天使の3P!(スリーピース)」などアニメ作品も含まれていた。

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