良いこと悪いこと
第8話 7人目、だーれだ?
12月6日(土)放送分
女優の中谷美紀さんが、今秋放送のWOWOWの連続ドラマ「片想い」で性同一性障害の主人公を演じていることが22日、明らかになった。「ジェンダー」を題材にした東野圭吾さんの長編ミステリーのドラマ化で、中谷さんは「演じる側としては大変ハードルの高い作品」と認めた上で、「素晴らしい映像とともに展開の読めないスリリングなサスペンスをお届けしますので、ぜひご覧いただけましたらうれしいです」とメッセージ。役作りのため筋トレにも励んでいるといい、髪を15センチカットした中谷さんのベリーショート姿も公開された。
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中谷さんはWOWOWのドラマ初主演で、東野さん原作の作品に出演するのも今回が初。性同一性障害の主人公・日浦美月を演じる中谷さんは「もろ手を挙げてというより、むしろ大変な役目を背負ってしまい、狼狽(ろうばい)しております」と心境を明かしつつ、「まずは、男らしさを追求しつつも、美月のせりふにもある『どんなにあがいても本物にはなれない』という悲哀を表現できたらと思います」と意気込んでいる。
また、中谷さんは原作について「美月という自らの生まれた性別に違和感を抱く人物の生きづらさを丁寧に描きつつ、スリリングなサスペンスでもあり、仲間たちの深い友情の物語でもあり、大人のための上質なエンターテインメントとして読み応えがあった」と印象を明かすと、「美月と同じ悩みを持つ方々がご覧になった際に、ご自身を受け入れ、認めるための後押しとなるような作品になるよう願っています」とコメントした。
一方、原作者の東野さんは「ついにこの小説に挑む人たちが現れたかと驚きました。いまだに社会が答えを見つけられていない問題。しっかりと光を当ててくださることを願います」と期待を寄せ、中谷さんについて「この役を引き受けてくださったというだけで、役者としての魂の強さを感じます。自由に大胆に演じてくだされば、それが美月だと思います」と話している。
「連続ドラマW 東野圭吾 『片想い』」は全6話。2017年秋に放送される。
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