昼顔:中国上映に上戸彩「奇跡」 斎藤工と“熱烈歓迎”受ける

「第20回上海国際映画祭」のレッドカーペットに登場した(左から)西谷弘監督、上戸彩さん、斎藤工さん
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「第20回上海国際映画祭」のレッドカーペットに登場した(左から)西谷弘監督、上戸彩さん、斎藤工さん

 女優の上戸彩さんと俳優の斎藤工さんが共演した映画「昼顔」(西谷弘監督)が17日、中国・上海で行われた「第20回上海国際映画祭」で上映された。4月にイタリア・ウーディネで開催された「第19回ウディネ・ファーイースト映画祭」に続く海外での上映で、今回のチケットは即完売し、当日は1200席の劇場が満席に。舞台あいさつで上戸さんは「『昼顔』が映画になることは奇跡で、日本だけでなくさらにイタリアや中国にも届けることが出来るなんて、本当に奇跡だと思います。許されざる恋が、中国の皆さんの心に残るとうれしいです」と語った。

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 映画祭には上戸さんに加え、共演の斎藤さんと西谷監督も参加。浦東(プードン)空港では500人以上の現地ファンが到着と同時に出口に殺到するなど熱烈な歓迎を受け、上戸さんらは驚きながらもサインや写真撮影に応じた。また、舞台あいさつ前の取材では、数多くの海外メディアが詰めかけ、本作に対する思い、役の心情など、さまざまな質問が投げかけられたという。

 上戸さんは映画祭参加を振り返り、「上海の方々はパワフルで、明るくて、温かくて。テーマがテーマなので、舞台あいさつはしんみりしちゃうかもと思いましたが全くそんなことはなく、日本から届けたこの作品を『ウェルカム!』な感じがとてもうれしかったです」とコメント。また、「空港のお出迎えもすごくて、なぜか斎藤さんが警備の人に怒られていました」と明かすと、斎藤さんは「警備の方に『お前がここにいるから人が集まる!』と怒られてしまいました」と真相を語った。

 さらに、上戸さんは「今日、朝、空港で監督や斎藤さんにお会いしたとき、うれしいような、寂しいような、不思議な気持ちでした。決して明るいストーリーではないからこそ、お2人とは深い部分でつながれていた気がしていたからです。ここで『昼顔』はひと段落ですが、また紗和たちに会いたいです」と作品への思いを語ると、斎藤さんも「現場が終わってもなお、“終わらない”と思える『昼顔』という作品に出会えて良かった。この作品に携わってきた期間は、本当に楽しかったし、幸せでした」と名残惜しそうに話していた。

 「昼顔」は、平日に夫を会社に送り出した後、別の男性と恋に落ちる主婦“平日昼顔妻”が題材。ドラマは14年7~9月に放送され、パート主婦の紗和(上戸さん)が生物教師の北野(斎藤さん)との出会いをきっかけに“昼顔妻”へ身を落とし、葛藤し、苦悩する姿などを通して、恋愛や夫婦関係、家族の絆を描いた。映画はドラマ版の3年後が舞台。夫と離婚し、とある海辺の町で1人暮らしていた紗和は、その町に偶然、北野が講演に訪れるのを知り、2人は再会する……という展開。

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