名探偵コナン
#1184「赤レンガ倉庫 消えた誘拐犯(前編)」
12月6日(土)放送分
人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」の最新作「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」シリーズの第2章「発進篇」が、24日から劇場上映される。「宇宙戦艦ヤマト」のリメーク版「宇宙戦艦ヤマト2199」の続編で、第2章では、ついにヤマトが発進する。「2199」から引き続き主人公・古代進の声優を務める小野大輔さんに発進シーンへの思いや第2章の見どころを聞いた。
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――第2章「発進篇」の公開前に感じていることを教えてください。
第1章「嚆矢篇」は、なぜ古代たちがヤマトに乗らなければならないか?という葛藤を描いていたと思います。ですから、この第2章が本当の意味での旅立ちになります。ようやくというか、ついにヤマトが宇宙に飛び立つということで、この第1章から第2章になる時点ですでにカタルシスが生まれているわけですね。僕自身も、やっと旅立てるなという気持ちを、この第2章になって感じています。
――「2199」のときは、地球を救うという使命がありましたが、今回は自らの意思で発進します。
「2199」のときは、たしかに「やらなきゃいけない」という使命感に動かされていた部分もあったと思うんです。でも、今回はあくまでも自分たちの意思で集まり、発進するという点が違いますね。もちろん、自分が大切に思っている人に呼ばれたという部分はありますが、「オレはやるんだ」というそれぞれの強い意志を感じます。
――古代自身は悩むことになります。
自分の知らないところで進められていた、地球の現実の姿に対する憤りですね。「2199」では、「異星人との間でも分かりあえる」という心境に達した古代ですが、その思いは理屈ではなく、彼が肌で感じた部分だと思うんです。それだけに、同じ地球人同士なのになぜ分かりあえないのか。そういうもどかしさはあったでしょうね。
(シリーズ構成と脚本を担当する)福井(晴敏)さんも、今回の「2202」の脚本には、現代的な人間関係などを反映させたいとおっしゃっていました。それが如実に感じられる部分と言っていいでしょうね。今年39歳の僕や、少し上の年齢の方だとそれが痛いほど感じられるんじゃないでしょうか。ちょうど組織の中では中間管理職についているような年代ですから、その悲哀、あるいはうまくいかない社会においての自分のあり方。そういうやり場のない怒りみたいなものは古代も感じていると思います。同じような気持ちは、僕と同じ、あるいはもっと上の世代のヤマトファンなら見て共感してもらえるかもしれません。
――第2章はヤマトが発進するだけでなく、緊迫した戦闘シーンもあるようですね。
「2199」で登場したクルーたちが、身をていしてヤマトの発進を助けるシーンがあるのですが、あのシーンにはグッとくるものがありました。個人的にはすごく印象的なシーンですね。あと、ヤマトが発進した後になっても戻ってくるクルーがいるシーンも印象的でした。それだけ彼らの思いも並々ならぬものがあったんだと思います。島もそうですが、彼らには「乗らない」という選択肢だってあったんですから。
――予告編でも流れていた「ヤマト発進!」というせりふに込めた思いは?
やはり「背負ったな」という感じですね。以前は、とにかくお兄さんの無念を晴らしたいとか、いろいろな思いに動かされたという感じでしたが、今回は自分の決意で旅立つわけですから。さらに艦長代理にも選ばれたことで、ようやく沖田艦長の気持ちが理解できたような気もします。そういう意味ではすごくプレッシャーを感じました。あそこは、沖田艦長役の菅生(隆之)さんの言い方を意識して、あの声を頭の中に響かせながら演じたんです。確かに今は古代がリーダーとなって動かしていますが、ヤマトはやはり沖田艦長の艦だと思っていますので。
――最後にファンへのメッセージをお願いします。
第1章のときは、正直、複雑な思いもあったんです。再びヤマトに乗らなければならない理由って何だろう?とか。また、あの不安やプレッシャーと闘わないといけないのかという気持ちもありましたし。でも第1章が、多くのファンから「ヤマトっていいですね」と非常に好意的に受け止めていただけたし、スタッフの皆さんにも“ヤマト愛”となるキャラクターというものを感じました。さらに第2章は、そうしたスタッフの「新しいヤマトを作っていくんだ」という決意と覚悟が感じられるパートになっていると思います。
この第2章を見たら、物語がたどり着くゴールまで一緒に行ってみたくなるはずです。いやもう、この先を見ないという選択肢はないと言ってもいいでしょう。それくらい先が気になる展開になっていますから、ぜひ覚悟を持って見ていただきたいですね。絶対、この艦に乗ってよかったと思わせてくれると思います。ファンの皆さんも、ぜひ一緒に、このヤマトという艦を未来へ進めていきましょう。
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2025年12月07日 07:00時点
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