アイドルグループ「カントリー・ガールズ」の“ももち”こと、嗣永桃子さんが30日、青海野外特設会場(東京都江東区)で、ラストライブ「嗣永桃子ラストライブ ありがとう おとももち」を行い、15年間のアイドル活動および芸能活動に幕を下ろした。嗣永さんは「この15年間、たくさんの愛をありがとうございました」と涙で声を詰まらせながら感謝の気持ちを伝え、会場に集まった約8000人のファンから大きな拍手と声援を送られた。
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嗣永さんは「卒業を決めた時、『頑張ってね、応援してるよ』と言ってくれたファンの皆さん、ありがとう。卒業を引き留めてくれた皆さん、どうもありがとう。こんなにも愛されてるんだって実感しました。私は本当に自分が大好きです。こんなふうに自分を好きになれたのは、間違いなくファンの皆さんのおかげです」と呼びかけた。
コンサート前のオープニングアクトでは、「アンジュルム」「つばきファクトリー」「こぶしファクトリー」「Juice=Juice」「モーニング娘。」と、ハロー!プロジェクトのグループが登場し、嗣永さんの卒業に花を添えた。その後、嗣永さん以外のカントリー・ガールズのメンバーが、犬や猿、鬼など童話「桃太郎」のキャラクターに扮(ふん)して登場。ステージに桃の形をしたバルーンが出現し、桃の中から嗣永さんが現れるという演出で、コンサートがスタートした。
コンサートでは、「Berryz工房」や「Buono!」、カントリー・ガールズの楽曲などアンコールを含む全21曲を披露。嗣永さんの15年間のアイドル活動を振り返る「15周年記念メドレー」や、約3年ぶりの“復活”という「ももち結び」で登場してカントリー・ガールズのメンバーと共に「ももち!許してニャン♡体操」を歌唱したほか、アンコールではメンバーと元「シャ乱Q」のまことさんによる「アイドル卒業注意事項」、メンバー全員による「VIVA!!薔薇色の人生」も披露した。
嗣永さんは「Berryz工房は、こんな私が1ミリも浮かない個性的なグループでした。Berryzがなかったら、今の私はいません。Buouno!ではかっこいい自分に出会えてすごくうれしかったです」と振り返り、カントリー・ガールズについては「まさか、ここまでこのグループを好きになるとは思いませんでした。メンバーが私の居場所を作ってくれました」と感謝の気持ちを語った。
そして、ダブルアンコールでは嗣永さんが「ありがとう!おともだち。」を歌い、「15年間、本当にありがとうございました。嗣永桃子でした」と涙で頰を濡らしながらファンに手を振り、感謝の気持ちを込めてあいさつ。最後は、腕を挙げて小指を立て約束のポーズをした嗣永さんがステージ中央に立ち、その手を握りこぶしに変えて、ステージを後にした。
嗣永さんは、1992年3月6日生まれ、千葉県出身。2004年の結成当時から「Berryz工房」として活動したが、15年3月にグループが無期限活動停止となり、現在のカントリー・ガールズの「プレイングマネジャー」に就任。昨年11月に同グループとハロー!プロジェクトを卒業し、芸能界を引退することを発表していた。
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