杉咲花:ジブリの魔法が解け…米林宏昌監督アニメ公開で「新たな魔法の世界が誕生した」

劇場版アニメ「メアリと魔女の花」の初日舞台あいさつに登場した杉咲花さん(中央)
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劇場版アニメ「メアリと魔女の花」の初日舞台あいさつに登場した杉咲花さん(中央)

 女優の杉咲花さんが8日、東京都内で行われた劇場版アニメ「メアリと魔女の花」の初日舞台あいさつに登場した。同作は米林宏昌監督がスタジオジブリ退社後に初めて手がけた、スタジオポノックによる劇場版アニメ第1作。主人公の少女・メアリの声を演じた杉咲さんは米林監督と同じジブリ出身でスタジオポノックを設立した西村義明プロデューサーに向けて手紙を読み上げ、「この作品に携われて幸せでした」と感謝した。

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 杉咲さんは「監督は取材の時に『ジブリという魔法が解けて……』というお話をしていたと思いますが、私はこの世界に、スタジオポノックという新たな魔法の世界が誕生したと思っています」と力を込め、「初めて鑑賞した時に、この映画を見ればいつでもこの世界に戻ってこられるんじゃないかと思った。自分にとっての希望ができた。何度もこの映画を見たい、そんな作品を生み出した監督も西村さんも魔法を持っていると思う」と語った。

 舞台あいさつには、同じく声優を務めた神木隆之介さん、小日向文世さん、佐藤二朗さん、渡辺えりさん、大竹しのぶさんも出席。神木さんから「声をとる順番があって、花さま(杉咲さん)が先だった。僕の声が入ってない状態で声をとるのは大変だったと思う。花さまに助けていただきました」と持ち上げられると、杉咲さんは「花さまはやめてください」と照れ笑いし、「神さまのおかげです」と切り替えして笑いを誘っていた。

 また、アニメ声優に初挑戦した小日向さんは「監督が作ってくださった(キャラクター)ドクター・デイがすごくチャーミングで(デイに)自分の声を重ねていくのが楽しかった」と振り返り、「神木くんの声みたいなのはいくらでも出せる。見た目は若い子になれないけど、毛が……。声だったら若い子になれます」と主張。米林監督に「これからも声の仕事をお願いします」と直訴すると、「次回は12歳の役で」と返事をもらい、大喜びしていた。

 「メアリと魔女の花」は、「借りぐらしのアリエッティ」(2010年)や「思い出のマーニー」(14年)で知られる米林監督の新作劇場版。英国の女流作家メアリー・スチュアートさんが1971年に出版した児童文学「The Little Broomstick」が原作で、背が低く、クセ毛に赤毛にそばかすの平凡な11歳の少女メアリが、ひょんなことから奇想天外な大冒険に巻き込まれ、勇気を持って前に進む姿が描かれる。天海祐希さん、満島ひかりさんらも声優として出演している。

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