芳根京子:難しすぎる「なぞなぞ」でセクゾ中島、石井杏奈ら「モヤモヤ」

映画「心が叫びたがってるんだ。」について語った(左から)石井杏奈さん、芳根京子さん、寛一郎さん
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映画「心が叫びたがってるんだ。」について語った(左から)石井杏奈さん、芳根京子さん、寛一郎さん

 女優の芳根京子さんがヒロインを演じた映画「心が叫びたがってるんだ。」(通称・ここさけ、熊澤尚人監督)が22日に公開される。このほど芳根さんと、共演する「E-girls(イーガールズ)」の石井杏奈さん、寛一郎さんが名古屋市内で取材に応じ、撮影現場で「なぞなぞ」を出していたという芳根さんは「一瞬で答えられると数が必要になってしまうので、質のいいものを一度に三つ出したり……。みんなの頭がパンクしていました」とうれしそうに撮影現場の様子を振り返った。

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 ◇朝ドラきっかけで撮影現場で「なぞなぞ」 セクゾ中島も苦戦

 出演したテレビ番組で、主演する人気グループ「Sexy Zone(セクシーゾーン)」の中島健人さんから「芳根さんが撮影現場で出す『なぞなぞ』が難しくてモヤモヤする」と暴露された芳根さん。なぞなぞを出すようになったきっかけは、昨年主演したNHKの朝の連続テレビ小説(朝ドラ)「べっぴんさん」の撮影だという。

 「朝ドラ(の撮影)をやっているときに、スタジオにいることが多くて、何かでリフレッシュできないかなと思って、ホワイトボードにたくさんなぞなぞを書いたんです。そしたらみんなが集まって頭を抱えていて……。みんなで(答えについて)話している時間が楽しくて、それから携帯(電話)のメモ帳になぞなぞをいっぱいストックしているんです。私は人見知りなので、話のネタとして、なぞなぞをいろんな現場でよく出しているんです」

 なぞなぞはインターネットで検索するなどして探しているといい、取材中もちゃめっ気たっぷりの笑顔で「36台の車を使わずに眠らせている大金持ちはだあれ?」と出題。記者が答えが分からずうなっていると、石井さんがすかさず「この状態で『本番!』っていくんです。みんなモヤモヤしてました」と笑いながら明かし、寛一郎さんもにっこり。なぞなぞが共演者同士の距離感を縮めるのに一役買ったという。

 ◇原作アニメや朝ドラを“忘れて”ゼロから演技

 映画は、2015年9月に公開された劇場版アニメの実写版。トラウマを抱え、人と話すことができない成瀬順(芳根さん)と、コミュニケーションが苦手で本音を言えない坂上拓実(中島さん)が、高校の地域ふれあい交流会の実行委員に任命され、ミュージカルに挑戦することになり、仲間と出会うことで変わっていく……というストーリー。石井さんはチアリーダー部の部長で優等生の仁藤菜月を演じ、寛一郎さんは肘を壊して夢を諦めた野球部の元エース、田崎大樹を演じた。

 今回、筆談でしかコミュニケーションを取ることができない難役に挑戦した芳根さん。撮影前に「アニメをたくさん見て、すごく好きになった」ものの、監督からは「アニメのことを忘れてください」「朝ドラのことも忘れて」と指示があった。

 さらに「血の通った女の子としてドキュメンタリーチックに撮りたい」という監督の言葉に、「自分の中で順としてどう攻めていこうか考えていたが、ゼロにした」といい、「順はせりふがない分、表情や全身から空気を出さないといけないので、いつもと違う神経をフル活用していた印象。目の前にいる拓実、菜月、大樹に伝わる芝居を心がけました」と役作りについて明かした。

 映画のクライマックスは、ミュージカルシーン。石井さんは「みんなの雄姿を見てほしい」と力を込める。「生徒役のみんなはダンス経験のない子たちだったんですが、毎日、上達していました。公園で練習したり、自主練をしたりしていたと聞いて、すごく刺激をもらって。だからみんなの頑張りを見てほしいですね」と笑顔で話す。寛一郎さんも「みんな撮影の1カ月前から練習をしていて、それこそが『ここさけ』のリアル。みんなの熱意や姿勢がすごかった」と撮影の様子を作品に重ねていた。

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