注目映画紹介:「エウレカセブン ハイエボリューション1」 名作を再構築 アドロックの活躍も

劇場版アニメ「交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1」の一場面 (C)2017 BONES/Project EUREKA MOVIE
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劇場版アニメ「交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1」の一場面 (C)2017 BONES/Project EUREKA MOVIE

 2005~06年に放送されたテレビアニメ「交響詩篇エウレカセブン」の新たな劇場版アニメ「交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1」(京田知己総監督)が16日から新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で公開される。劇場版は3部作で、テレビアニメシリーズのすべてのせりふが再構築され、映像も再撮影されるほか、新作映像が加わる。第1部「ハイエボリューション1」では、これまで劇中で言及されてきたが、描かれていなかった「サマー・オブ・ラブ」も映像化され、主人公・レントンの父アドロックの活躍も描かれる。

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 「交響詩篇エウレカセブン」は、世界を揺るがせた大事件サマー・オブ・ラブで父で英雄のアドロックを失ったレントンの前に、LFO(巨大人型ロボットの総称)のニルヴァ―シュと反政府組織ゲッコーステイトの少女エウレカが現れ、ゲッコーステイトと塔州連邦軍との戦いに巻き込まれていく……というストーリー。ブルーレイディスク(BD)やDVDのシリーズ累計出荷数が約85万本を誇る人気シリーズだ。

 劇場版の新作は、総監督の京田さん、脚本の佐藤大さん、キャラクターデザインの吉田健一さんといったテレビアニメのスタッフが再集結し、テレビアニメと同様にボンズが製作する。再構築ということは、総集編ではないのか……と思ったが、「ハイエボリューション1」は、ただの総集編ではない。サマー・オブ・ラブでのアドロックの活躍が描かれるなど新要素がふんだんに盛り込まれている。アドロックがレントンへの思いを明かすなど、テレビアニメにはなかった描写もあり、より深く物語を楽しめる。アドロックの声を担当した古谷徹さんの熱演も見どころだ。

 また、ドイツのテクノユニット「ハードフロア」が楽曲を提供するなど、音楽も秀逸。サウンドも含めて再構築されている。次回予告もファンがニヤリとさせられるような演出があるので、最後の最後まで見逃せない。

 三瓶由布子さんがレントン、名塚佳織さんがエウレカの声を担当するほか、声優として辻谷耕史さん、森川智之さん、根谷美智子さんらが出演する。(小西鉄兵/MANTAN)

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