「第30回東京国際映画祭(TIFF)」のラインアップ発表会が、東京都内で26日に行われ、グランプリなどを選出するコンペティション部門に、日本映画から女優の松岡茉優さんの初主演映画「勝手にふるえてろ」(大九明子監督、12月23日公開)と映画「64-ロクヨン-」などで知られる瀬々敬久監督がメガホンをとった「最低。」(11月25日公開)の2作品が出品されることが分かった。また米俳優のトミー・リー・ジョーンズさんが、コンペティション部門の審査委員長を務めることと、海外作品に数多く出演する俳優の永瀬正敏さんも審査委員として参加することが発表された。
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発表会では松岡さんのビデオメッセージも紹介され、作品に対して「たくさんの思いがある」という松岡さんは「全国の“こじらせ女子”に届けばいいですし、たくさんの女の子の背中を押している作品になっていればいいなって思います」とコメントを寄せた。
また、この日はコンペティション部門出品作の大九監督や瀬々監督、「最低。」でメインキャストを務める森口彩乃さん、佐々木心音さん、山田愛奈さんも出席。瀬々監督は撮影中に佐々木さんがプールに落ちて脳しんとうをおこし、病院に運ばれたエピソードを披露すると、「もともとそういうシーンだったんですけど、映画が現実になってしまった」と苦笑いで、佐々木さんに対して改めて謝罪をしていた。
「TIFF」は、1985年にスタートし、今年で30回目を迎えるアジア最大級の映画祭。オープニング作品は、邦画では10年ぶり、日本のマンガ原作の映画としては史上初となる「鋼の錬金術師」(曽利文彦監督、12月1日公開)、クロージング作品は、アル・ゴア元米副大統領が地球温暖化問題に警鐘を鳴らすドキュメンタリー「不都合な真実2:放置された地球」(11月17日公開)に決定している。。
そのほか「Japan Now 銀幕のミューズたち」と題して、女優の安藤サクラさん、蒼井優さん、満島ひかりさん、宮崎あおいさんを特集し、怪獣映画「ゴジラ」シリーズ第1作(1954年公開)をフルオーケストラによる演奏とともに全編上映する特別企画「『ゴジラ』シネマ・コンサート」も開催。また劇場版アニメ「君の名は。」で知られる新海誠監督作品のオールナイト上映や、素潜りダイバーのジャック・マイヨールを追ったドキュメンタリー映画の上映なども実施する。
映画祭は、六本木ヒルズ(東京都港区)ほかで10月25日~11月3日に開催。
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