注目映画紹介:「恋と嘘」 森川葵、北村匠海、佐藤寛太が共演 斬新な設定が効いた恋愛物語

映画「恋と嘘」のビジュアル (C)2017「恋と嘘」製作委員会 (C)ムサヲ/講談社
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映画「恋と嘘」のビジュアル (C)2017「恋と嘘」製作委員会 (C)ムサヲ/講談社

 ムサヲさんのマンガを基に実写化した映画「恋と嘘」(古澤健監督)が14日からTOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほかで公開される。DeNAのマンガアプリ「マンガボックス」で連載中のマンガが原作で、原作とは逆の女1人、男2人のアナザーストーリー。DNAなどあらゆるデータに基づき政府が最良の結婚相手を通知してくれる恋愛禁止の世界を舞台に、女子高生が、政府から通知された男性と幼なじみとの間で揺れ動く姿を描く。

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 未来の日本では少子化対策のため、政府が国民の遺伝子情報を分析し最良の結婚相手を通知する「超・少子化対策法」を施行。通知が来るのを心待ちにしている女子高生・仁坂葵(森川葵さん)は、誕生日の前日、幼なじみの司馬優翔から「好きだ」と告白され、戸惑う。そこに政府通知の相手で、無口でミステリアスな高千穂蒼佑が現れる……というストーリー。ダンス・ロックバンド「DISH//(ディッシュ)」の北村匠海さんが優翔、「劇団EXILE」の佐藤寛太さんが蒼佑を演じている。

 お笑いコンビ、チュートリアルの徳井義実さん、アイドルグループ、SUPER☆GiRLSの浅川梨奈さんらも出演している。

 結婚観は時代によって変わっていくものなのだろう。政府が最良の相手を通知してくれ、しかも遺伝子レベルでのマッチングだから幸せになれるというのは、意外にありかもしれないと感じる。

 ただ、自由恋愛が禁止のため、葵のように告白された幼なじみとイケメンの通知相手に挟まれたら、選択に悩んでしまうことだろう。そのあたりの葛藤を、イケメン2人に囲まれてあたふたしながら森川さんが演じているシーンがキュートだ。もし自分がこの世界にいたら……と想像しながら見ると、より味わい深い。(遠藤政樹/フリーライター)

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