MANTANWEB(まんたんウェブ)

響け!ユーフォニアム:黒沢ともよ、寿美菜子が語る劇場版「届けたいメロディ」 再アフレコの裏側

アニメ
劇場版「劇場版 響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~」に声優として出演する黒沢ともよさん(左)と寿美菜子さん

 吹奏楽がテーマのアニメ「響け!ユーフォニアム」の劇場版「劇場版 響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~」(石原立也総監督、小川太一監督)が公開中だ。主人公でユーフォニアム担当の黄前久美子と久美子の先輩で同じくユーフォニアム担当の田中あすかの物語を軸としたストーリーで、2016年10~12月に放送されたテレビアニメ第2期を再構築。ただの総集編ではなく、新規シーンが盛りだくさんで、アフレコもやり直したという。久美子役の黒沢ともよさん、あすか役の寿美菜子さんに、再アフレコの様子、役への思いを聞いた。

 ◇マイクの前に立つまでは顔も見ない 緊張感のあるアフレコ

 原作は、武田綾乃さんの小説「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ」(宝島社)。北宇治高校の吹奏楽部を舞台に、新任顧問の厳しい指導の下、ユーフォニアム担当の久美子ら吹奏楽部員が成長する姿が描かれた。テレビアニメ第1期が15年4~6月、第2期が16年10~12月に放送。劇場版アニメ第1弾「劇場版 響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~」が16年4月に公開された。

 黒沢さんは、劇場版のために再アフレコすることになったが「抵抗はありませんでした。より研ぎすまされていくものだし、そうではなくてはいけない。台本を読み直して、より丁寧に役と向き合おうとしました。久美子を3年ほど演じさせていただいているので、染みついているところもあります。今回は、台本から小川監督の意図をくみ取り、そこに寄り添いたいと考えました」と話す。

 今回の劇場版では、黒沢さんと寿さんが二人きりでアフレコを行う場面もあった。寿さんは、黒沢さんのアフレコの様子を「すごく集中しているのが分かった」と明かす。黒沢さんは「(寿さんには)普段からお世話になっているから、甘えられる。久美子は、ずっと探り探りでいたかった。アフレコが始まる前に、お話をしたら、相手のことをいろいろと考えてしまうところもあるのですが、探り探りの状態にしたかったんです。だから、なるべく(寿さんの)顔を見ず、話もせずに、マイクの前に立ってから、初めて顔を見るくらいの姿勢で臨みました。すごく疲れました」と振り返る。

 黒沢さんがアフレコに臨む姿勢はストイックそのものだ。寿さんは「広いブースで二人きりでしたが、あえて距離を作って、座っていました。(黒沢さんが)集中しているのが、空気で伝わってきたので、『ねぇねぇねぇ』と話しかけたりしないようにしました」と感じたという。二人の間に信頼関係があるからこそ、緊張感のあるアフレコが実現したようだ。

 ◇久美子を演じてダチョウ倶楽部を尊敬!?

 久美子は、周囲のゴタゴタに巻き込まれていくキャラクターだ。黒沢さんは「ある意味、ダチョウ倶楽部さんみたいな感じ。結末が分かっていて、ワナにかかる。それには、エネルギーも精神力も必要。台本を読み、またワナにかかっている……と感じていました。そこをどう動機付けしていくが難しかったです。演じてみて、ダチョウ倶楽部さんをすごく尊敬しました」と説明する。

 一方、あすかは、美人でカリスマ性があり、部員から頼りにされている“特別”な先輩。時に冷たい表情を見せることがあり、本当の自分を見せず、高校3年生なのに無理に大人ぶろうとする。寿さんは「第1期のアフレコ時は、『ドライにやってほしい』と言われたのですが、それが今のあすかにもつながっています。自分に似ているところもあると感じています。ただ、あすかを美化しないように気をつけました。自分に似ていると思うと、自分の余計なものが入ってしまうんです。あすかは、あすかですので」と話す。

 さらに、寿さんは「久美子とあすかの関係は、私とともよちゃんの関係に似ているところもあります。あすかは、久美子に対して、似た視点を持っていて、言わなくても伝わることがあると思っている。その関係性が、私とともよちゃんに通じるところがあるのかもしれません」とも語る。

 ◇新しく別の作品のように

 劇場版は、寿さんが「新しく別の作品のよう。『ユーフォ』の新たな一面が見える」と話すように、テレビアニメ版とは違う楽しみ方ができる新たな作品に仕上がっている。黒沢さんは「初めて見る方に注目していただきたいのは、演奏シーンですね。楽器の絵を作り直して、コマ送り単位で作り直しています。(演奏中のキャラクターの)表情もすてきなので、見てほしいですね」、寿さんは「演奏シーンは、劇場で見ると、より素晴らしく見えます。それに風景やすべてが美しい」と見どころを語る。

 今後は、鎧塚みぞれと傘木希美を中心とした物語が展開される劇場版アニメ「リズと青い鳥」が18年4月21日に公開され、2年生になった久美子たちのその後を描く劇場版アニメも製作される。黒沢さんは「(今後は)どうなるんでしょね……。テレビアニメの放送中、原作の編集担当の方から『武田先生は、久美子が紡ぐ言葉に悩みを抱えていた時期に、アニメを見て、続きの言葉がでてきた』と言っていただいたことがありました。うれしかったですし、少しでも気を抜いたらいけないとも感じました。先生の期待に応えたい気持ちがあります」と意気込む。

 寿さんは「あすかは、高校を卒業しましたが、演奏会を見に行ったり、久美子が悩んでいたら、出てきたり……と出演できるとうれしいですね。3年生全員で出たいです!」と再登場を期待する。「響け!ユーフォニアム」はまだまだ終わらない。今後の展開も注目していきたい。

アニメ 最新記事

MAiDiGiTV 動画

最新動画

最新記事

まとめタグ

このページのトップへ戻る