高橋陽一:ブラインドサッカー題材のアニメ制作 必殺技は「迫力あって満足」

「アニ×パラ あなたのヒーローは誰ですか」の会見に出席した高橋陽一さん
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「アニ×パラ あなたのヒーローは誰ですか」の会見に出席した高橋陽一さん

 人気サッカーマンガ「キャプテン翼」の作者の高橋陽一さんが10日、NHK放送センター(東京都渋谷区)で行われた「アニ×パラ あなたのヒーローは誰ですか」(NHK・BS1ほか)の会見に登場した。高橋さんは、ブラインドサッカーを題材にしたアニメを担当。劇中に登場する主人公・ユウキの必殺技「トルネードタイガー」について、「迫力があって、満足しています」と満面の笑みを見せた。

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 会見には、ユウキを演じた声優の阿部敦さん、番組制作統括の上田和摩さんらも出席。トルネードタイガーは、視力を失った日本代表のユウキが、仲間からのパスをダイレクトボレーしてゴールを決めるというもの。上田さんは「ブラインドサッカーにおいて、ダイレクトボレーシュートはなかなか難しい。今後、実際の選手たちにも目指してほしいという思いで、高橋さんに描いてもらった」と説明した。

 「アニ×パラ」は、2020年東京パラリンピックやパラスポーツの関心を高めることを目的として制作され、パラスポーツのヒーローを日本を代表するマンガ家たちが描いたキャラクターでアニメ化。高橋さんの「ブラインドサッカー」編が第1弾となる。「ブラインドサッカー」編は、研ぎ澄まされた感覚をもとにパスサッカーを駆使する日本代表が、ブラジル代表に挑戦。その試合で主人公のユウキが見せた必殺技とは……というストーリー。テーマ曲はOKAMOTO’Sが担当している。

 以前から、ブラインドサッカーの試合を観戦していたという高橋さんは、その魅力を「キーパーなど健常者が一緒にやるスポーツはなかなかない。初めて見たときに思ったのは、目が見えないところで体をぶつけ合うのは勇気が必要。(激しいプレーを見ていて)熱い思いを感じ、すごいなって驚いた」と語った。そして「パラスポーツは取っかかりが難しい。ソフトな感じのアニメから、パラスポーツへの認知度が高まれば」と期待を込めていた。

 本編(5分版)はNHK・BS1で、きょう午後3時40分に放送した。以降、随時放送。30秒版と1分版も制作し、10月25日から放送中。30秒版と1分版はNHK総合、Eテレでも放送する予定。「ツルモク独身寮」などの窪之内英策さんの原作で、パラ陸上競技を題材にしたアニメ第2弾も放送されている。

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