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広瀬アリス:泣きながら帰った過去も「すべての経験が女優の仕事につながる」

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映画「氷菓」に千反田える役で出演した広瀬アリスさん

 俳優の山崎賢人さんと女優の広瀬アリスさんが主演した映画「氷菓」(安里麻里監督)が公開中だ。米澤穂信(よねざわ・ほのぶ)さんの人気小説「古典部」シリーズの1作目を初めて実写映画化。山崎さん演じる省エネ主義で、やる気が表に見えてこないが、ずば抜けた分析力を持つ折木奉太郎(おれき・ほうたろう)と広瀬さん演じる名家の娘で好奇心旺盛な千反田(ちたんだ)えるら「古典部」の部員が学園の四つの謎に迫る青春ミステリーだ。ヒロインを演じた広瀬さんに、撮影現場の様子や女優の仕事について聞いた。

 ◇アニメ化もされた人気作

 「氷菓」は、米澤さんの230万部を突破した人気学園ミステリー「古典部」シリーズの第1作が原作で、2012年には京都アニメーション制作でテレビアニメ化もされた。「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなくてはいけないことなら手短に」をモットーにした“省エネ主義”ながら優れた推理力を持つ高校生・折木奉太郎(山崎さん)は、神山高校に入学し、姉の命令で入部した廃部寸前の「古典部」で、好奇心の塊のような千反田える(広瀬さん)と出会い、学園で起こる不思議な謎を次々と解き明かしていく。奉太郎の推理力を見込んだえるは「10年前に失踪した叔父がえるに残した言葉を思い出させてほしい」と依頼。それは33年前に学園で起きたある事件へとつながっていた……というストーリー。

 同級生で同じ古典部員の伊原摩耶花役を小島藤子さん、福部里志役を岡山天音さんが演じている。また、えるの叔父の関谷純の高校時代を本郷奏多さんが演じ、高校の図書室の司書、糸魚川養子役で斉藤由貴さんが出演している。

 ◇学園ものだけど恋愛ものじゃない

 今回の役が来たときの率直な思いを広瀬さんは「『あっ、恋愛ものじゃない』というイメージでしたね。学園ものの映画って恋愛ものというイメージが強いので、新しいジャンルだと思いました」と振り返る。

 推理作品は「頻繁に読んだり、見たりということはないんですけれど、手に取って読み始めたり、見始めると止まらなくなったりします。純粋に結末が気になりますね」と演じた千反田えるさながらに「私、気になります」状態になるそうだ。

 原作の「氷菓」は「型にはまりたくないという思いもあって、ざっくりと読みました。がっちり自分の中でイメージを作ってしまうとお芝居に影響があると思って」と言い、読んだ感想を「穏やかでゆったりとした時間が流れている作品だなっていう印象でした。台本を読んだときも同じような印象を持って、(脚本に原作の)世界観がとてもよく出ているなと思いました」と語る。

 「氷菓」というタイトルは「台本(の最後の部分)を読んで『おおっ』となりましたね(笑い)」と言い、謎解きにもなっていて「ある意味で本当にキャッチ―な題名だなって思います」と感心する。

 ◇3回目の共演・山崎賢人の印象は…

 今回共演した山崎さんの印象は「今回(共演が)3回目なんです。17歳で初めて共演、10代で2回共演して、20代になって、今回の『氷菓』で3回目。山崎さんはいい意味で本当に変わっていないですね。マイペースで、相変わらず天然で(笑い)。でも本番前になるときりっと現場を引き締めてくれる。彼が集中することで撮影の雰囲気がぐっと変わるので。そういった意味ではすごく助けられました。さすがだなと思いました」と称賛する。

 現場の雰囲気は「私と山崎君とは3回目、藤子ちゃんは2回目、天音君とは4回目の共演で、他の3人も、全員共演したことがあったらしくて、全員が全員知り合いという環境だったので自然とわちゃわちゃにぎやかでしたね(笑い)。年齢も藤子ちゃんが一つ上なんですけれどそれ以外の3人は全員同い年だったので、『久しぶり~』みたいな感じで撮影していました」と笑顔で語る。

 全員20代だが高校生役で制服姿で演じた。「皆さん、他の役で制服を着慣れていると聞いていて。私は1、2年ぶりの制服姿だったので、特にお隣に制服を着慣れている山崎君がいるから、私、なんかそわそわしちゃって。どうしようみたいな感じでした(笑い)」と振り返る。

 制服は「着慣れなかったですね。周りから大丈夫だよと言ってもらえたので、その言葉を信じて撮影してました」と照れながら語る。何歳まで高校生役でいけそうかと聞くと、「周りが大丈夫だよって言ってくれるうちはやろうと思います(笑い)。個人的にはもう、ちょっとそわそわしちゃってますけど」とちゃめっ気たっぷりに笑う。

 ◇20代で役の幅が広がった

 広瀬さんにとって女優の仕事は「いろんな価値観になれて、いろんな人間になれて、いろんな人に囲まれて……。それが一番、女優としての醍醐味(だいごみ)というか、楽しい部分じゃないかなと思います」ときっぱり。

 「10代では学生の役がすごく多かったんですけど、20歳を超えていろんな役をやらせていただいて。撮影時期的には、『新宿スワン2』でキャバ嬢をやったあとに、『氷菓』でセーラー服を着たので、その振り幅も楽しめました。この前も妊婦の役で、生後16日目の子供を抱いたりとか、そういう経験は滅多にできないので、楽しい部分でもあります」を目を輝かせる。

 引く手あまたの現状については「純粋にありがたいなと思います。本当にいろんな経験をさせていただくことが、自分の女優という仕事にすべてがつながっていると思うので。10代のときに芝居がうまくできなくて泣きながら帰ったこともありましたし。そういった失敗も含めて、いろんな経験が今の自分に全部つながっているので、ありがたいなと思います」と感謝する。

 次回は、転機になった作品、気になるファッションアイテム、休日の過ごし方などプライベートについて聞く。

 <プロフィル>

 ひろせ・ありす 1994年12月11日生まれ。静岡県出身。2008年、「死にぞこないの青」で女優デビュー。09年に女性ファッション誌「Seventeen(セブンティーン)」(集英社)のオーディション「ミスセブンティーン」でグランプリを受賞し、専属モデルとして活動。以降、映画「銀の匙 Silver Spoon」(14年)、ドラマ「釣りバカ日誌~新米社員 浜崎伝助」(17年)など、映画やドラマなど幅広く活躍。主な出演映画は「スープ」(12年)、「FLARE~フレア~」(14年)、「探偵ミタライの事件簿 星籠の海」「全員、片想い・サムシングブルー」「L‐エル‐」(すべて16年)、17年は「新宿スワン2」、声優として「パワーレンジャー」に出演。放送中のNHK連続テレビ小説「わろてんか」にも出演。18年には映画「巫女っちゃけん。」の公開を控える。

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