MD松尾のヒット解析:年末年始もスイッチ一色! 新作は「ディシディアFF」

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 年末年始は「ニンテンドースイッチ一色」としか言いようのない展開でした。売り上げベースではソフト全体の半分以上をスイッチのタイトルが占めましたし、任天堂陣営でみると、昨年と比べて150%以上の大躍進となりました。PS4も健闘したのですが、さすがにVita、PS3がなくなった分をカバーできるほどではありませんでした。ソフトでは「スプラトゥーン2」「マリオカート8 デラックス」(ともに任天堂)あたりの対戦が楽しいタイトルが売れたものも、みんなが集まるこの時期らしかったですね。

 ◇今週の動き

 年明けは新作が発売されないことが多いのですが、今年は違います。トップはそんな新作の「ディシディア ファイナルファンタジー NT」(PS4、スクウェア・エニックス)でしょう。元々はPSPで大ヒットした作品ですが、予約も好調。PSP版のファンというよりは、もっと若い現役のゲーマー層の支持を集めているとみています。2位以下は「スプラトゥーン2」「スーパーマリオ オデッセイ」あたりが続くでしょう。

 ◇ランキングは次の通り(2017年12月25日~31日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 スプラトゥーン2(NS)

2位 マリオカート8 デラックス(NS)

3位 スーパーマリオ オデッセイ(NS)

4位 マリオパーティ100 ミニゲームコレクション(3DS)

5位 ポケットモンスター ウルトラムーン(3DS)

6位 ポケットモンスター ウルトラサン(3DS)

7位 ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(NS)

8位 地球防衛軍5(PS4)

9位 妖怪ウォッチバスターズ2 秘宝伝説バンバラヤー ソード(3DS)

10位 龍が如く 極2(PS4)

 ◇2018年1月1~7日のランキング

1位 スプラトゥーン2(NS)

2位 マリオカート8 デラックス(NS)

3位 スーパーマリオ オデッセイ(NS)

4位 マリオパーティ100 ミニゲームコレクション(3DS)

5位 ポケットモンスター ウルトラムーン(3DS)

6位 ポケットモンスター ウルトラサン(3DS)

7位 地球防衛軍5(PS4)

8位 ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(NS)

9位 ARMS(NS)

10位 龍が如く 極2(PS4)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。1996年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。2002年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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