小野賢章:「プリキュア」初出演は挑戦 イメージを裏切る演技も

アニメ「プリキュア」シリーズの劇場版最新作「映画プリキュアスーパースターズ!」に声優として出演する小野賢章さん
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アニメ「プリキュア」シリーズの劇場版最新作「映画プリキュアスーパースターズ!」に声優として出演する小野賢章さん

 人気アニメ「プリキュア」(ABC・テレビ朝日系)シリーズの劇場版最新作「映画プリキュアスーパースターズ!」が17日、公開された。劇場版では、アニメ「黒子のバスケ」の黒子テツヤ役などで知られる小野賢章さんと俳優の北村一輝さんがゲスト声優として同シリーズに初出演したことも話題になっている。不思議な男の子・クローバーを演じ「イメージを裏切っていきたいところもあった」「挑戦だった」と話す小野さんにアフレコについて聞いた。

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 ◇最大限、男成分は抑えてはかなげに

 作品では、放送中の「HUGっと!プリキュア」と「キラキラ☆プリキュアアラモード」、「魔法つかいプリキュア!」の3世代のプリキュアが集結。テーマは「約束」で、「HUGっと!プリキュア」の野乃はな(キュアエール)たちが、不思議な赤ちゃん・はぐたんにお花畑デビューをさせようとしていたら、世界をウソだらけに変えようとするウソバーッカが現れる……という展開だ。

 小野さんは「プリキュア」について「昔、妹と一緒に見ていましたね。ただ、女の子向けの作品。あんまり縁がないのかな?と思っていました。今回、お話をいただいて、すごくうれしかったです」と話す。

 小野さんが演じるクローバーは、主人公のはなが幼い頃に迷い込んだ不思議な世界で出会った不思議な男の子。小野さんは、演じるにあたり「可愛い見た目で、声をどうしよう?と、演じる前に悩みました。はかなげで不思議な男の子なので、高い声なのかな? ウィスパー気味なのかな?と考えていました」という。

 クローバーを演じることは「挑戦だった」という。「最大限、男成分は抑えました。ファミリー向けのアニメなので、シンプルに演じようと心掛けました。伏線など難しいことを考えずに、真っすぐな気持ちで演じたかった。体当たりでやろう!となったんです。楽しく演じましたね」と振り返る。

 予告編公開の際、クローバーの声を聞くことはできたが、小野さんとは発表されていなかった。ファンの間では、クローバーの声優が誰なのかが話題になり、小野さん以外の声優の名前を挙げる声もあった。小野さんは「よかった! 小野賢章のイメージはどうしてもありますし、それを裏切っていきたいところもあった。僕にとっては挑戦だったので、これをきっかけに今後は、妖精役なんかもできたらうれしいですね」と喜ぶ。

 ◇プリキュア声優の演技に驚き

 小野さんは、アフレコでプリキュア声優と共演した。「HUGっと!プリキュア」の声優陣には「フレッシュ!」という印象があったといい「キュアエール役の引坂理絵さんは真っすぐさ、声のパワーを感じました。キュアエトワール役の小倉唯ちゃんは可愛い女の子を演じているイメージだったので、格好いい系を演じているのを見て、驚きました」と刺激を受けた様子。

 2017~18年放送の「キラキラ☆プリキュアアラモード」のプリキュア声優の演技にも驚かされたこともあったという。「アラモードの声優は、せりふを合わせる時、息がぴったりなんですよ。1年間一緒に戦ってきた仲間だからできるんだな……。僕も息を合わす芝居をやることがあるのですが、なかなか合わない。アラモードの皆さんにもびっくりしました」と感じたという。

 劇場版について「子供はメッセージを素直に受け取るだろうし、大人は、大事なことを改めて考える。どの世代が見ても感じることがあります。大人、子供に関係なく、大事なことって、突き詰めていくと一緒なのかもしれませんね。プリキュアに教えてもらうことも多いですね」と語る小野さん。「挑戦だった」という小野さんの演技、作品に込められたメッセージなど見どころが満載なようだ。

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