ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
アニメ「A.I.C.O. Incarnation」がNetflixで配信されている。「翠星のガルガンティア」「鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星」などを手がけた村田和也さんが監督を務め、「交響詩篇エウレカセブン」などのボンズが制作するオリジナル作。人工生体が生み出された2035年の日本を舞台に、人工生体の研究中に起きた大事故バーストで家族を失った15歳の橘アイコが、自分の体に隠されたある秘密を探るべく、謎の少年・神崎雄哉、護衛部隊のダイバーたちと共にバーストの中心地へ侵入していく姿が描かれる。アイコを演じた白石晴香さん、神崎雄哉役の小林裕介さんに、アフレコの様子や作品への思いを聞いた。
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――今作で演じたキャラクターの魅力は?
白石さん アイコは、ごくごく普通の、元気で明るくてちょっと天然なところがある女子高生。神崎雄哉と出会って、信じられないような出来事に巻き込まれていくんです。家族を失った過去がありながら、「もしかしたら生きているかもしれない」という希望を胸に(大事故の)爆心地まで向かうんですけど、普通の女子高生がそんなことをするのはすごく勇気がいること。そんな勇気を持っているアイコはすてきだなと思います。
小林さん 僕のキャラクターは何を話してもネタバレになるので……(笑い)。ただ、彼もいろいろ思うことがあって、1、2話を見るとただ強引で何を考えているか分からないんですけど、途中ではアイコを助けるために必死になったり、涙を流しているシーンもあって、人間くさいところもある。最初はそんな人間くささは絶対分からないと思うんですけど、後半になるにつれ、ようやく雄哉に感情移入できるようになると思います。
――演じたキャラクターと自分が似ている部分は?
白石さん (アイコとの)共通点はなんだろう……。
小林さん いや、全部でしょ(笑い)。似てるなというか。(現場での白石さんの)一生懸命感が後ろから見ていてすごく伝わってきて。姿勢とか、アフレコが始まる前に台本を読みながらあれこれ考えている仕草とか。出来上がった作品をよくよく見てみると、まんまアイコだった気がするし。村田監督が「オーディションの時点でアイコとして完成されてました」ということをおっしゃっていて、一緒にやっているとその意味が分かりました。似てるでしょ?
白石さん あんな可愛らしい感じじゃないですけど、似ているとしたらとてもうれしいです。たしかに、ちょっとポンコツな、ドジな部分もありますので、そこはアイコちゃんと似ているのかな。
小林さん 僕は今まで演じたキャラクターの中で、一番共通点が無い気がします。雄哉と違って、思ったことを口にしちゃう人間なので。
白石さん 現場で見ていた小林さんは、すごく明るくて優しい方だったので、最終的に雄哉の本当の目的が分かる場面をご覧いただけたら、小林さんと何となくかぶるんじゃないかなと思います。
――演じる上で意識したことは?
白石さん アイコは視聴者さんに一番近い立場で、何も分からない状態で雄哉やダイバーたちについて行くので、本当に素のまま挑めました。彼女の一生懸命さや家族に対する愛は、より一層深く表現できるように、ただただ彼女がついて行っているだけじゃなくて、その強い思いも見せられるように演じました。ただ、可愛らしい女子高生らしくおどけたりもするので、そういう彼女のギャップも見せられるようにと意識しましたね。
小林さん 常に謎をはらんでいる空気感は、意識しました。実は、アフレコが始まる時に監督から呼び出されて、「あなたには全てのことをお伝えしておきます」と言われて、最初にネタバレをしていただいたんですよ。だからこそ、雄哉をイヤミなキャラにはしたくなかった。彼が発する言葉は真実であり、言い方がきついのも別にイヤミを言っているわけではなくて、ただありのままの真実を告げているだけなんです。せりふに、妙なニュアンスを付けると、ただの嫌な人になっちゃうなと。雄哉がどんな人間かを聞かされていた身としてはそれは絶対にやっちゃいけないと思って、そこのバランスはけっこう難しかったですね。
――アフレコで印象に残っていることは?
小林さん 僕は難しい専門用語を話すことが多かったんですけど、「多目的手術装置アルサス」という単語が出てくるせりふがあって、そのシーンを何回かリテークするハメになったんです。それで、「言えた!」ってなった時に現場にいた、どなたかのケータイが鳴って……。すごく謝ってくださったんですけど、あれは笑いました。
白石さん 私は、大先輩方に囲まれてのアフレコで、緊張してなかなか自分からお話に参加できなかったりしたんです。それで、茅野(愛衣)さん(白石真帆役)が、まず小林さんと仲良くなるために「あだ名を付けて呼び合ってみたらどう?」というお話をしてくださって、小林さんは「ゆっけさん」、私は「はるはる」と、それぞれあだ名を考えていただいたんですけど、最終話までそのあだ名が使われることはなくて……(笑い)。
小林さん 俺は頑張ってたよ!
白石さん うそ、聞いたことない(笑い)。
小林さん 僕、本当に人見知りなんですよ。(白石さんは)現場でずっと台本を読んでたから、話しかけていいのかなって。
白石さん (現場にいても)どこを見たらいいか分からないから、台本をずっと読んでいるんです!
――作品の見どころを教えてください。
白石さん 難しい内容もありますが、SFなどをあまり見ない方でも楽しんでいただけるような、人間の葛藤やドラマが描かれている作品です。アイコや雄哉はもちろん、ダイバーたちにもそれぞれに過去があって、そこにも注目していただけると、より一層深く入り込めるんじゃないかと思います。アイコ自身も、最初は守られながらも成長していくので、彼女の成長も楽しんでほしいです。
小林さん 難しい単語やら設定はあるんですけど、結局、どういうことが起こって最終的にどうなるかは意外とシンプルです。だから、PVや物語の説明を見て首をかしげる人ほど簡単に見られる作品だと思います。繰り返して見ていただいた時に、主人公が変わる作品だと僕は思っています。1週目は橘アイコが主人公で、2週目は神崎雄哉が主人公として見ることができる。そういうこの作品の面白さをぜひ皆さんに体感してほしいですね。
――声優としての今後の目標は?
白石さん 私は声に特に特徴が無いので、例えば30歳のお姉さんだったら、ちょっと色っぽく、可愛らしい女の子だったら思い切り元気にはじけてとか、役によって声の使い分けをできるような声優になれたらなと思います。声優という仕事の魅力は、何にでもなれることだと思うので、声に特徴が無いことを逆に生かして、いろんなものになれたらなと思います。
小林さん 僕は今までアイコのように巻き込まれるキャラクターが多くて、正直そういう役が適しているんだろうなと思っていたんです。でも、今回こういう役をいただいて、「こういう役をやってもいいんだ。やらせてもらえるんだ」と可能性が広がったというか。やらせていただいたという事実があるだけでも、僕の心持ちはかなり変わったので、今度からはこういう役をもっと武器にしていけたらなと思います。この作品が「今までの俺はこういう役」というのを取っ払って、改めて挑戦的な姿勢でやっていこうと思えるきっかけになりました。
白石さん 私もそうかもしれないです。これまでずっと、青系というかクールな役が多かったんですけど、今回初めてイメージカラーが赤やピンクの可愛らしいキャラクターをやらせていただきました。「私もこんな役をやらせてもらえるんだな」とうれしい気持ちになりましたし、これからもこうした役を演じられたらなと思います。
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