注目映画紹介:「honey」King&Prince平野紫耀×平祐奈で贈る初恋のドキドキと葛藤

映画「honey」の一場面 (C)目黒あむ/集英社 (C)2018「honey」製作委員会
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映画「honey」の一場面 (C)目黒あむ/集英社 (C)2018「honey」製作委員会

 目黒あむさんのマンガを映画化した「honey」(神徳幸治監督)が、31日から丸の内TOEI(東京都中央区)ほかで公開される。見かけは不良少年だが優しい男子高校生、鬼瀬大雅とビビリな女子高生・小暮奈緒のラブストーリー。今作で、5月にデビューするジャニーズ事務所の新グループ「King&Prince」の平野紫耀(ひらの・しょう)さんが映画初主演を飾る。奈緒役は、「未成年だけどコドモじゃない」(2017年)などに出演した平祐奈さん。真っ赤に染めた髪で眼光鋭い少年と、一見フワッとして見える少女。見た目とは異なる2人の繊細な内面と、初恋のドキドキと葛藤がこまやかに描写されている。

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 幼いころに両親を事故で失った奈緒(平さん)はちょっと臆病な女子高校生。叔父の宗介(高橋優さん)に見守られながら育った。高校の入学式の日に、上級生とケンカをしていた鬼瀬大雅(平野さん)にいきなり告白されて、彼の風貌が怖くて交際するはめになってしまったが、本当は宗介に憧れを抱いていた。しかし、鬼瀬と一緒にいるうちに、彼の純粋さや優しさに気づいていく……という展開。

 鬼瀬の孤独を抱えたまなざし……。にらむと怖いが、笑顔が優しく、料理上手という鬼瀬の見た目と中身とのギャップや10代が持つエネルギーの発露を、平野さんが映画初主演とは思えぬほど存在感たっぷりに演じている。今後も主演映画「ういらぶ。」が今年中の公開を予定しているなど、目覚ましい活躍ぶりだ。奈緒役の平さんは、「紙の月」(14年)で主演・宮沢りえさんの中学生時代を演じるなど、これまでさまざまな映画に出演。クルクルと変わる表情が可愛らしく同性でも好感が持てる。シンガー・ソングライターの高橋さんが、映画初出演で親代わりに奈緒を育てた叔父の複雑な胸中を、胸に迫る芝居で魅せている。クラスメート役には、今夏公開「虹色デイズ」の横浜流星さん、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」などに出演の水谷果穂さん、映画「恋と嘘」(17年)などのSUPER☆GiRLSの浅川梨奈さんが出演している。
 
 鬼瀬と奈緒が自転車で一緒に通学する姿や、ベンチで並んで昼食、放課後の図書館、キャンプで同じ班になるなどのティーンの憧れの恋愛シーンが満載。一方で、2人には重い過去もあり、それを乗り越える成長もしっかりと描かれている。好きな人や友達にダメな自分をさらけ出す勇気ももらえるだろう。

 「ピーチガール」(17年)で長編映画監督デビューした神徳監督が、少女マンガ誌「別冊マーガレット」(集英社)に連載していた原作マンガを読み込んで、真っすぐな鬼瀬と奈緒のキャラクターを大事にしながら映画化。主題歌はSonar Pocketによる書き下ろし曲「108~永遠」が採用されている。(キョーコ/フリーライター)

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