全領域異常解決室
第10話 その答えは、神のみぞ知る―悠久の時を超えた絆
12月18日(水)放送分
俳優の鈴木亮平さんが主演を務めるNHKの大河ドラマ「西郷(せご)どん」の第15回「殿の死」が22日に放送され、渡辺謙さん演じる薩摩藩主・島津斉彬の最期が描かれた。藩兵の軍事演習のさなか、西田敏行さんの「安政5年7月16日、島津斉彬さまはこの世を去られました」とのナレーションが入ると、斉彬は突然、倒れ、そのまま亡くなるというまさかの展開で、最後のせりふは絞り出すような「西郷……」だった。
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主演の鈴木さんは21日に行われた「西郷どん」JAL特別塗装機の就航セレモニーに出席後の会見で、「どこの殿とは言いませんが、どこかの殿が亡くなります(笑い)。その亡くなり方が“えっ?”てなるような演出になっている」と語っていたが、その言葉通りになったといえる。
SNS上では斉彬の最期を“ナレ死”ととらえる視聴者も多かったが、そもそもナレ死とは、登場人物の死亡シーンを直接、描かずにナレーションのみで視聴者に伝えるパターンで、今回は「ほぼナレ死」「半ナレ死」に加え、「一応、倒れたところを映しているのでナレ死と言うには乱暴かも」という冷静な意見もあった。
また、もう一人の“殿”である将軍・家定(又吉直樹さん)の最期は、篤姫(北川景子さん)のところに届けられた“形見”の「柿の絵」とナレーションで伝えられるという描かれ方で、こちらも「ほぼナレ死」のほか、「柿死」「ナレ死じゃなく、イラスト死」「ナレ死じゃなく絵死」などの意見が飛び交った。
そのほか放送中には、神津島の地震を伝えるテロップが流れたことから、神津島を逆さ読みすると「島津神」となるため、「これは斉彬さまのことか?」「偶然すぎて鳥肌たった」といったつぶやきも見受けられた。
第15回「殿の死」では、次期将軍が一橋慶喜(松田翔太さん)に決まったかと思われた矢先に家定が倒れ、状況が一変。突然、大老に就任した井伊直弼(佐野史郎さん)の手によって覆されてしまう。吉之助(鈴木さん)は急ぎ薩摩に戻り、斉彬に報告するが、斉彬は万策尽きたことを告げ、役目から解いてしまう。
結局、何一つ成し遂げられなかった吉之助は落胆するも、見かねた正助(瑛太さん)に一喝されると、熟考の末、命がけで斉彬に進言。斉彬もまた吉之助の策に心を決めると、改めて朝廷から詔を賜り、幕府に抗議をするため、薩摩の兵を率いて上洛(じょうらく)することを計画するが……という内容だった。
「西郷どん」は、明治維新から150年となる2018年に放送される57作目の大河ドラマ。薩摩の貧しい下級武士の家に生まれた西郷隆盛(吉之助)の愚直な姿に、カリスマ藩主・島津斉彬が目を留め、西郷は斉彬の密命を担い、江戸へ京都へと奔走。勝海舟、坂本龍馬ら盟友と出会い、革命家へと覚醒し、やがて明治維新を成し遂げていく……という内容。NHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送。
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