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注目映画紹介:「蝶の眠り」中山美穂5年ぶり主演作 美しいロケ地に目を奪われる大人のラブストーリー

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映画「蝶の眠り」のビジュアル (C)2017 SIGLO, KING RECORDS, ZOA FILMS

 女優の中山美穂さんが5年ぶりに主演した映画「蝶の眠り」(チョン・ジェウン監督)が12日から角川シネマ新宿(東京都新宿区)ほかで公開される。韓国映画「子猫をお願い」(2001年)のチョン監督が脚本も手がけた。中山さん演じる遺伝性のアルツハイマー病に侵されている売れっ子小説家と、韓国ドラマ「コーヒープリンス1号店」(07年)で知られるキム・ジェウクさんが演じる韓国人留学生との年齢や国籍を超えた大人のラブストーリーだ。

 売れっ子小説家の松村涼子(中山さん)は遺伝性のアルツハイマー病に侵されていることを知り、“魂の死”を迎える前に何かをやり遂げようと、大学講師の仕事を始める。ある日、大学の近くの居酒屋で韓国人留学生のチャネ(キムさん)と出会い、成り行きでチャネは涼子の執筆活動を手伝うことになる。作業を進めるうち、2人は徐々に引かれ合うが、アルツハイマー病は進行し、涼子はチャネとの関係を清算しようとする……というストーリー。石橋杏奈さん、勝村政信さん、菅田俊さん、眞島秀和さん、澁谷麻美さん、永瀬正敏さんらも出演。新垣隆さんが音楽監督を務めている。

 ドキュメンタリー映画「語る建築家」(2012年、日本未公開)など、建築ドキュメンタリーの分野で高い評価を得ているというチョン監督。今作はすべて日本で撮影されたというが、小説家の涼子の住む家や大学の校舎など、登場するロケ地は雰囲気のある建物であふれており、つい目を奪われる。特に、年代物だがモダンで趣のある涼子の家は、埼玉県所沢市にある建築家の阿部勤さんの邸宅をそのまま利用して撮影されたという。大きな窓に緑があふれるおしゃれな空間の中で繰り広げられる文学的なせりふのやりとり。アルツハイマー病という悲劇をはらみながらも、美しい愛の世界に引き込まれた。

 中山さんが主演した95年の日本映画「Love Letter」(岩井俊二監督)は、韓国でも非常に人気があり、チョン監督も同作を見て、中山さんとのタッグを熱望していたという。そんなチョン監督の熱い思いに中山さんが見事に応えた、心に残るラブストーリーだ。(細田尚子/MANTAN)

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