女優の小松菜奈さんと俳優の大泉洋さんが、切なくも優しい恋愛模様を繰り広げる「恋は雨上がりのように」が25日からTOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)ほかで公開される。女子高生と中年男性の恋と聞けば、大方の人が心中穏やかでないのは無理からぬこと。でも今作は、切ないけれど爽やかで、男女問わず共感を得られる内容に仕上がっている。物語の良さもさることながら、小松さんと大泉さんの好演が光る。
ウナギノボリ
小芝風花、実写映画「魔女宅」から10年
マンガ誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載され、テレビアニメ化もされた眉月じゅんさんのマンガを、「世界から猫が消えたなら」(2016年)や「帝一の國」(17年)などで知られる永井聡監督が映画化した。
高校2年生の橘あきら(小松さん)は、アルバイト先のファミリーレストランの店長、近藤正己(大泉さん)にひそかに思いを寄せている。彼女の思いを知るよしもない45歳のバツイチ子持ちの近藤。ある時、あきらがこらえ切れず、自分の思いを近藤に伝える。近藤はあきらの思いを受け止めることができず……というストーリー。清野菜名さん、磯村勇斗さん、葉山奨之さん、松本穂香さん、濱田マリさん、戸次重幸さん、吉田羊さんらも出演している。
アキレス腱のけがで陸上の夢を断たれたものの、走るのは得意なあきら。彼女が滑走する、若さ漲(みなぎ)る姿は見ていてすがすがしい。普段のまどろんだ目が、ここぞというときにきらめいたり、愛らしくなったり。近藤への態度と、磯村さん演じるイケメンのアルバイト大学生、加瀬亮介に対する態度とのギャップが楽しい。そんなあきらに小松さんはぴったり合っていた。
かたや大泉さんは、オヤジくささ全開だ。パソコンの前に座るとき、「よっこらしょ」とつぶやいたり、老眼鏡らしきものをかけたり。あきらに思いを告白されたときのうろたえぶりや、松本さん演じるアルバイトの高校生、西田ユイから「臭い」と言われた時の落ち込みようは、気の毒ながら笑えた。戸次さん演じる、大学時代の同級生、九条ちひろと酒をくみ交わすシーンは、演劇ユニット「TEAM NACS」の仲間だけに、感慨深いものがあった。(りんたいこ/フリーライター)
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