長澤まさみさんや浜辺美波さんらを輩出した「東宝シンデレラ」オーディションで2016年にグランプリに選ばれた福本莉子さん(17)。15日から新国立劇場(東京都渋谷区)で上演されるミュージカル「魔女の宅急便」でキキ役を務める。今回が初舞台・初主演で、「ほうきに乗って、空を飛ぶシーンもあるので、ぜひ見に来てください!」とアピールする福本さんに、ミュージカルへの意気込みに加えて、女優としての目標や普段の生活について語ってもらった。
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福本さんは2000年11月25日生まれ、大阪府出身の17歳。16年の第8回「東宝シンデレラ」オーディションでは、応募総数9508人の中から面接審査などを経て、グランプリに選ばれ、5月に公開された時代劇映画「のみとり侍」(鶴橋康夫監督)でスクリーンデビューを果たしたばかり。またテレビアニメ「ひそねとまそたん」(TOKYO MXほか)ではオープニングテーマ「少女はあの空を渡る」の歌唱を担当し、第8話(5月31日放送)で声優デビューも飾った。
「魔女の宅急便」は、1985~2009年に全6巻が発表された角野栄子さんの児童文学。魔女のしきたりに従い、13歳で親元を離れたキキの成長を描いていて、スタジオジブリの宮崎駿監督が手掛けた劇場版アニメ(89年)があまりにも有名だ。福本さんも「金曜ロードショーで何回も放送されていて、そのたびに私も見ているので、そのキキちゃんに今回なることができるって、すごい光栄でうれしい」と声を弾ませる。
高校3年生で、普段は地元の大阪で生活する福本さんは、「キキちゃんの場合、13歳で独り立ちして、知らない町で、仕事を見つけて働いている。たくましくてかっこいいなって思います」と役への憧れも。
女優としてスタートを切ったばかりだが、「自分とは違う人生や職業、全く違う性格の子になりきる。その子になるっていうのは、やっぱり楽しいです。最初のころに比べると、お芝居するときに恥じらいが薄れてきましたし。役に対して意識することも、だんだんとは分かってきたかな」と照れ笑い。「これからたくさんのドラマや映画に出て、いつか映画賞で賞をもらるような女優さんになりたいというのが、大きな目標です」と目を輝かせていた。
また普段の生活では「友達としゃべっているときが一番、楽しいですね」と話す福本さん。「高校3年にもなってくると、将来への不安とかをみんなで話をしているときが一番、落ち着くし、楽しいです。すべての行事が最後になるので、全力で取り組んで、みんなでいい思い出になるように楽しんでいけたらなって思います」を笑顔を見せる。
仕事と学業との両立については「空き時間とかに、英単語を見るっていうのが理想なんですけど、なかなか実現できないっていうのが悩み。高3にもなると、小テストとか課題や宿題とかも、いっぱいあるのでそこが大変」と苦笑い。
それでも「自分が仕事で東京に来ているときも、みんなは塾に行って勉強をしているので、自分もやらなくちゃなっていう思いはあります。学校でもチラッと見えるんですよね。机の上に英単語とか、付箋がたくさん貼ってあって。だから自分も仕事を頑張ろうって」と刺激を受けていた。
ミュージカル「魔女の宅急便」は、東京公演が新国立劇場で15~24日、大阪公演がメルパルクホール大阪(大阪市淀川区)で7月4、5日に上演される。