天 天和通りの快男児:岸谷五朗主演で実写ドラマ化 福本伸行のマージャンマンガ

今秋に放送される連続ドラマ「天 天和通りの快男児」の主演を務める岸谷五朗さん(左)と原作マンガの主人公・天貴史 (C)福本伸行・竹書房/「天」製作委員会 (C)福本伸行/竹書房
1 / 4
今秋に放送される連続ドラマ「天 天和通りの快男児」の主演を務める岸谷五朗さん(左)と原作マンガの主人公・天貴史 (C)福本伸行・竹書房/「天」製作委員会 (C)福本伸行/竹書房

 「カイジ」シリーズなどで知られる福本伸行さんのマージャンマンガ「天 天和通りの快男児」が実写ドラマ化され、俳優の岸谷五朗さんが主演を務めることが19日、明らかになった。ドラマは、テレビ東京グループと動画配信サービス「Paravi(パラビ)」がタッグを組む連続ドラマ第1弾で、今秋にテレビ東京、BSジャパンで放送、Paraviで配信される。

ウナギノボリ

 「天 天和通りの快男児」は、福本さんが1989~2002年にマンガ誌「近代麻雀ゴールド」(竹書房)で連載したマンガ。「カイジ」シリーズ、「アカギ ~闇に降り立った天才~」「銀と金」よりも前に連載が始まった、福本ワールドの原点ともいえる作品。「アカギ ~闇に降り立った天才~」は「天 天和通りの快男児」に登場する赤木しげるを主人公にしたスピンオフ作品だ。

 ドラマは、マージャンの「理」に対して深い造詣を抱き、ジャン荘で素人相手に荒稼ぎをしていた井川ひろゆきとマージャンの請負業(=代打ち)を営む天貴史(てん・たかし、岸谷さん)が、伝説の雀士・赤木しげるや関西屈指の現役最強の雀士・原田克美らと出会い、日本の裏マージャン界の頂点を決める戦いに挑んでいく姿を描く。福本さんの作品を民放で初めてドラマ化した「銀と金」のスタッフが集結し、制作する。

 岸谷さん、福本さんらのコメントは以下の通り。

 ◇岸谷さんのコメント

 ――初めて企画を聞いた時の感想は?

 マージャンの話を連続ドラマにするって勇気があってスゴイなと思いました。下手したら、絵変わりが無いじゃないですか。基本的にはマージャン卓を囲んで役者が座っている絵ですよね。青い海とかはたぶん出てこない(笑い)。監督含め、スタッフの、この作品を連ドラにしようという目論見(もくろみ)自体がチャレンジャーだな、って思いました。でもドラマはチャレンジするから面白いんです。頑張ります。

 ――役作りはされていますか?

 来月クランクインなのですが、まずは(マージャンの)手つきから、役作りを始めています。プロの先生から演技指導でマージャン牌(ぱい)の持ち方を教えていただいたり、新幹線での移動時間などでも手になじむように牌をずっと触っていたり。あとはマージャン好きな会社のマネジャーとジャン荘に行く予定を入れていたりします(笑い)。

 ――原作マンガを読んだ感想は?

 とにかく登場人物がみんな個性的で面白い! キャラクターが濃いんです。それで言うと、まだ名前は言えないのですが、このドラマのキャストも色濃いですよ。なるほどこの役はこの人になるのか!というキャスティング。僕も一緒にお芝居するのが楽しみです。

 ――イラストの再現度が高いビジュアルとなっていますね。

 今はまだ髪の毛が長いですからね。撮影になったらさらに近づくのではないでしょうか。きっと(笑い)。

 ――ドラマの見どころは?

 マージャンという素材を扱った、人間の心理戦。これが一つの見どころではないでしょうか。この人はこういう性格だからこのマージャンのスタイルになるのか、とか、この人はズルいところがあるから……やっぱり、とか(笑い)。マージャンを知っている方はもちろん楽しめると思いますが、ルールを知らない方も勝負のかけひきや心理戦が面白いドラマになると思います。ご期待ください!

 ◇福本さんのコメント

 天の、映像化。有難(ありがた)いです。あの傑作、銀と金を作ってくれたチームが、また、一肌脱いでくれるとのこと。彼らなら、マージャンドラマの面白さを、世に知らしめていただけると、信じています! 天役の岸谷五朗さん。受けてくださり、ありがとうございました! 岸谷さんの、無頼な気配、飄々(ひょうひょう)としているところ、主人公、天にかぶります! これも、とても、楽しみです!! 頑張ってください!

 ◇松本拓プロデューサーのコメント

 「銀と金」から1年半、再び福本先生の名作を映像化できることを、まずはとてもうれしく思っております。「銀と金」ではテレビドラマではあまりなかった、「ギャンブル」というジャンルに挑戦、今回は「ギャンブル」でも「マージャン」というゲームに特化したストーリーです。福本原作ならではの圧倒的心理戦はもちろんのこと登場人物のキャラクターなど、原作の再現率にはかなりこだわって制作いたします。天を演じていただくのは岸谷五朗さん。「天」のドラマ化を考えた時、この役は、岸谷さん以外には考えられなかったので、オファーを受けていただいた時は本当にうれしく、今は撮影がとても待ち遠しいです。さらには、赤木をはじめ、数々の個性的なキャラクターを豪華なキャストの皆様に演じていただく予定です。「型」にはめるドラマづくりはしません。正解もなく常識もないのがテレビ東京のドラマ。「天」のドラマ化でさらなる存在感を示せればと思っております。よろしくお願いいたします。

写真を見る全 4 枚

マンガ 最新記事